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トランプ米大統領、エルサレムをイスラエルの首都に認定

2017/12/7(木) 4:58配信

Bloomberg

トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都と認め、テルアビブから在イスラエル米大使館を移転する手続きを開始すると宣言した。

トランプ大統領はホワイトハウスで、「エルサレムをイスラエルの首都と正式に認定する時だ」との声明を発表。さらに「これは現実を認識しているにすぎない。また正しいことでもある」と加えた。

発表の場にはペンス副大統領も同席した。副大統領は今月、中東を訪問する。

ティラーソン国務長官は国務省が直ちに米大使館の移転準備に着手すると述べた。関係者1人によれば、同長官は発表をしないよう勧めていたという。長官は発表文で「われわれは大統領の決断に先立ち、多くの友人やパートナー、同盟国と話し合った。永続的和平のチャンスはあると確信する」と表明した。

東エルサレムにはユダヤ教徒、キリスト教、イスラム教の聖地があり、パレスチナ自治政府は東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置付けているだけに、エルサレムをイスラエルの首都と認めることは反発を招く行動だ。米議会は1995年に、エルサレムをイスラエルの首都と認定し米大使館のエルサレム移転を大統領に求める法案を可決。ただそうした動きはエルサレムの最終的な地位を予断していると捉えられかねないことから、歴代大統領は国家安全保障上の理由でこれまで法律の執行を見合わせてきた。

トランプ大統領は今回の認定宣言について、「エルサレムにおけるイスラエルの主権範囲を含め、最終的な地位の問題について米国としての立場を示すものではない」と説明。「両者が合意すれば2国家共存を」米国は引き続き支持すると述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は米国の動きを歓迎。ユーチューブに投稿した動画で、トランプ大統領の「勇気ある正しい」行動にイスラエルは「深く感謝する」と表明した。

一方、英国のメイ首相は声明文で、「中東和平の先行きに無益な」措置だと批判。フランスとサウジアラビアの首脳はトランプ大統領による首都認定に先立ち、新たな暴力を招く恐れがあり、イスラエルとパレスチナの紛争解決の希望を葬り去ることになりかねないと警告した。

パレスチナ自治政府のアッバス議長はトランプ大統領の発表を受けてアラビア語で演説し、「これらの行動はイスラエルが全ての協定を否定し、国際的な正当性に逆らうことに報いることになり、彼らが占領と入植、人種隔離、民族浄化の政策を続けることを促すものだ」と非難。「地域の紛争を宗教戦争にしようとする過激派組織を助長する」とともに、米国が和平プロセスでの役割から「撤退を宣言する」に等しいと付け加えた。原題:Trump Recognizes Jerusalem as Israeli Capital in U.S. Shift (2)(抜粋)

国務長官の見解や各国の反応を追加して更新します.

Justin Sink

最終更新:2017/12/7(木) 7:42
Bloomberg