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阪神・桑原、虎日本選手最高の463%増!金本監督超異例要望「出したってくれ」

12/8(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 阪神・桑原謙太朗投手(32)が7日、西宮市内の球団事務所で契約交渉を行い、今季年俸800万円から3700万円の大幅アップの4500万円でサイン。アップ率463%は、球団の日本人では過去最高となった。今季チームトップの67試合登板とフル回転したセットアッパーに対し、金本知憲監督(49)が大幅昇給をフロント陣に要望していた。

 普段はクールな右腕も、思わずほおが緩んだ。提示された額に「ありがとうございます」と心の中で、金本監督にそっと感謝。今季チーム一番の“上がり目”だった桑原が、最高の評価を勝ち取った。

 「思っていた以上に評価してもらいました。(高い評価に)ありがとうございます、その一言です。(予想と)それよりちょっと上ぐらい」

 無数のフラッシュに少し驚きながらも、笑みを見せた。3700万円増で、今季年俸から463%のアップ率。虎の日本人選手では昨年の原口(400万円→2200万円、450%アップ)を超える過去最高のアップ率となったが、その裏には指揮官のバックアップがあった。

 昨季1軍登板がなし。背水の陣で臨んだプロ10年目の今季は、将に見いだされて開幕からセットアッパーとしてフル回転。チームトップの67試合に登板し、4勝2敗39ホールド、防御率1・51をマーク。自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手(43ホールドポイント)も受賞した。

 金本阪神が誇る鉄壁のリリーフ陣の象徴的な存在となり、2位躍進の立役者。交渉に当たった谷本副社長が「監督から『桑原には出したってくれ』という推薦があったので。それを考慮して、球団として、思いきった額を出した」と明かしたが、監督が特定選手の年俸大幅増をフロントに要望するのは超異例だ。

 原口、北條、高山ら若手が台頭した昨季のオフ、将はフロントに「1年活躍したくらいで、簡単に若手の給料をアップさせないでほしい」と要望。若虎の今後を思っての親心だったが、10年目の苦労人、桑原は特別。それほど右腕の力は大きかった。谷本氏も「監督も自分が見いだして、助けてもらったという感覚が強かったのだと思います」と思いやった。

 今年だけで終わるつもりはない。最速152キロの直球と鋭く曲がる決め球のスライダーに加え、新たにフォーク系の習得に着手。今年8月20日の中日戦(ナゴヤドーム)までキープした防御率0点台を目標に掲げた。

 「失点しないことが一番チームに貢献できる。難しいことだとは思いますけど、何とかがんばって、そこの成績を残せるように」

 自らを見いだし、大幅昇給をバックアップしてくれた将へ。その恩はマウンドでの「0」で返す。