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採用不正「6割から働きかけが…」 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く 山梨市の職員採用めぐる事件

2017/12/8(金) 7:00配信

withnews

 「6割の受験者から働きかけがあった」。漫画家・吉谷光平さんが受託収賄などの罪に問われた前山梨市長の事件について描きました。

【漫画】「口利き」はこちら。〝30秒で泣ける〟と話題になった「男ってやつは」も掲載

漫画の内容は

 A:立派な公務員になるためにがんばるぞ!!!

 B:おー

 A:たくさん勉強して 面接の練習もして

 B:確か市長と父さん知り合いだったな…… 果物とか市長の好きなものを贈って……

 A:君ごろごろしてばっかりだけど大丈夫……?

 B:君こそ大丈夫かい?

 A:はい?

元のニュースはこちら

 職員の採用をめぐり賄賂を受け取ったとして、受託収賄などの罪に問われた山梨県山梨市の前市長の望月清賢(せいき)被告。市長が職を汚した同市の採用の実態とは。

 10月20日、東京地裁で開かれた初公判。受託収賄などの罪に問われた望月被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、望月被告は今年2月、自宅を訪れた知人の元中学校長=贈賄罪で公判中=らから、採用試験の補欠合格者だった校長の息子の合格を確約する見返りに、現金80万円を受け取ったほか、受験者計4人の点数を水増しした虚偽の文書を作り、不正に採用したとされる。

 望月被告は2014年2月に市長に当選。14年度から市職員の不正採用を始め、3年余の間に口利きをした4人のうち3人は、支援者の関係者だったという。

 望月被告は、市幹部らが参加する会議で、依頼を受けた受験者が、1次試験の合格人数の枠内に入るよう点数を水増しするよう指示。合格枠が15人の時には19位だった受験者を15位に引き上げ、合格枠が34人の時には46位だった受験者の点数を34位まで水増しした。また、30人までを合格ラインとした時には、41位と44位の受験者をいずれも30位にしたという。

 11月30日の被告人質問で、望月被告はこう述べている。

 「市長には(採用の)権限があります。(受験者のうち)6割くらいは何らかの(採用してほしいという)働きかけがあり、異常な事態だと思っていました」

 口利き依頼者が受験者の「6割」に上るという被告の言葉に、裁判官も反応し、確認を求めた。

 被告「『知り合いをよろしく』と言うのを含めれば6割くらいです。80歳を超えた人たちは頼めば何とかなると感じていたように思います」

 裁判官「6割から何らかの働きかけがあったということですが、あなたが『異常』と思う実体験はありますか」

 被告「どうしても入りたいから頼むというのは、3、4人以外はほとんどありません。今度受けるからよろしくお願いします、ということでした」

 検察側は懲役3年を求刑。弁護側は、賄賂を自ら要求していないことや市長職を辞職し、退職金を受け取っていないことなどを理由に、執行猶予付きの判決を求めた。

 判決は12月26日に言い渡される。

漫画作者・吉谷光平

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

最終更新:2017/12/8(金) 7:00
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