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貴乃花親方が貴ノ岩を隠匿か…協会執行部も居所つかめず

12/8(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 とんだ「雲隠れ」に相撲協会も右往左往だ。

 6日は福岡県直方市で行われた大相撲の冬巡業。いまだ姿を現していないのが暴行事件の被害者、貴乃花親方(45)の弟子の貴ノ岩(27)だ。

 そもそも、貴乃花親方は「貴ノ岩は巡業に出られません」と協会に伝えてすらいないという。いわば、無断欠勤。巡業は本場所と並ぶ、協会の公式行事の二本柱だ。当然、無断で休場していいわけがない。休むなら本場所同様、診断書を提出する義務がある。

 だが、貴乃花親方は巡業部長でありながら、いまだ弟子の診断書を提出していない。電話をしてもなしのつぶてとあって、5日には危機管理部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)がわざわざ貴乃花部屋まで赴き、玄関先のポストに診断書提出要請の文書を投函。同親方は「(貴乃花親方への連絡は)何でも書面でと言われているからね」と、ため息をついていた。

 11月場所直前から姿を消している貴ノ岩。協会の聴取を拒否するために場所中、福岡市内の病院への入院を画策したともいわれたが、現在はどこにいるのか。

 放送関係者が言う。

「少なくとも、千秋楽の11月26日まで福岡県田川市にある貴乃花部屋の宿舎にいたことは間違いない。貴ノ岩がいたとされる離れに、朝と夜、若い衆が食事を持っていく姿が確認されていますからね。けれども、翌27日は宿舎と離れの行き来がなかった。つまり、メディアが引き揚げた26日の深夜以降、宿舎を出たのではないか」

 当初は帰京し、貴乃花部屋にいると思われたが、その気配はない。相撲協会の執行部すら居所をつかめず、「都内のホテルにかくまわれているんじゃないか?」「どこかの病院に潜伏しているのでは?」と、さまざまな臆測が飛び交った。

■京都の太いタニマチ

 現在、貴ノ岩の居場所として可能性が高いといわれているのが京都。貴乃花親方の太いタニマチがおり、その人物が所有する施設にいるともっぱらだ。

 しかし、貴乃花親方はなぜ、そこまでして弟子を表に出そうとしないのか。11月場所中は協会が再三にわたって貴ノ岩の聴取を求めても、「警察の捜査が優先」と断固拒否していた。

 ある親方は「11月30日の理事会も大変だったようです」と、こう話す。

「貴乃花親方は協会執行部から、鳥取県警は貴ノ岩の聴取に支障はないと言っている、だから協力してほしいと促されても、あんたたちの言うことは信用できないと言わんばかり。『拒否します』の一点張りでね。やむなく、その場で県警の担当者に電話をかけ、貴乃花親方本人が確認してようやく、捜査が全部終わった後なら協力することを了承した。それも、渋々で、本人が納得した様子はなかったと聞いています」

 貴乃花親方の態度が態度だけに、「ひょっとしたら貴ノ岩の聴取を許可した口約束だって、なんだかんだと理由をつけて反故にされるかもしれない」とみる親方がいるのも、ある意味、納得か。この親方がこう続ける。

「貴乃花親方の狙いはあくまでモンゴル勢の頂点に君臨する白鵬に打撃を与え、現執行部を揺さぶり転覆までもっていくことだとみている。ところが貴ノ岩は貴乃花親方以上に日馬富士やモンゴル勢を慕っていて、殴られた翌日に日馬富士と手打ちの握手までしていますからね。貴ノ岩にとっては親方以前に同胞ありきなのです。危機管理委員会による聴取が実現したら、貴ノ岩が日馬富士やその場にいた白鵬を擁護する可能性が高い。まして自分のケガが原因で、兄貴分の日馬富士は引退に追い込まれた。ただでさえモンゴル勢からの風当たりは強いですからね。貴乃花親方はなんとしても、貴ノ岩の聴取を避けたいのではないか」

 協会による再三の要請を拒否したばかりか、義務である診断書の提出もかたくなに拒み続けている。もはや貴乃花親方にとって、組織のルールや義務など関係なし。弟子にペラペラとしゃべられては困ると判断すれば、強制的に隠匿したって不思議ではない。