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2つのYAMAHAが工場現場に持ち込む“ドライブレコーダー”、AGVによる見守りも

12/8(金) 8:10配信

MONOist

 ヤマハ発動機は、「2017 国際ロボット展(iREX2017)」(2017年11月29日~12月2日、東京ビッグサイト)において、ヤマハと共同開発した産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを披露した。2018年度内の発売を予定している。

【遠隔管理システムパッケージの展示コーナーやデモライン、AGVなどその他の画像】

 同パッケージは、自動化された生産ラインなどを持つ工場向けに、ネットワークを通じて遠隔で稼働中の産業用ロボットを監視し、必要に応じて保守を行うための一括管理システムとなる。ヤマハがネットワーク機器を展開する中で培ってきたVPN(Virtual Private Network)接続技術を用いて高度なセキュリティを保持しながら、安定したエンドツーエンド接続を確立できることが特徴で、生産ラインの遠隔画像監視やセンサーモニタリング、トレーサビリティー、リモートメンテナンスなどが可能。生産ラインの保守、運用の精度向上や工数を大きく低減できるとしている。

 また、顧客の求めに応じて、ヤマハの技術を基にクラウドサービスも提供する。「シンプルで使いやすいVPNにより、遠隔監視を簡単に行えることが最大の特徴になる。また、工場のPLCやロボットコントローラー側で検知したエラービットをキーにするなどして、その前後の状況を適宜記録する機能も提供する。工場現場に“ドライブレコーダー”を持ち込むイメージだ」(ヤマハの説明員)という。

 ヤマハのVPNとともに同パッケージの中核になっているのが、ヤマハ発動機のFA統合コントローラー「YHXシリーズ」だ。PLCopenが推進するIEC 61131-3に対応するなど、IoT(モノのインターネット)を意識したオープンな思想に基づいて開発されている。「こういった工場の遠隔監視のソリューションを、ITベンダーではなく、ロボットメーカーであるヤマハ発動機が手掛けることが重要だと考えている。工場の生産現場、生産管理に直接提案できるからだ」(ヤマハ発動機の説明員)。

 展示ブースでは、ヤマハ発動機のロボットを用いたデモラインをモニターするカメラや、AGV(無人搬送車)に搭載したカメラの映像とともに、これらを制御するYHXシリーズのラダープログラム表示も併せて披露した。なお、このAGVは工場の遠隔監視向けに開発中のもので、制御にはYHXシリーズを用いている。

最終更新:12/8(金) 8:10
MONOist