ここから本文です

天皇陛下退位日決定 平成元年生まれが振り返る平成

12/8(金) 11:27配信

神戸新聞NEXT

 天皇陛下が2019年4月30日に退位され、平成も30年余りで幕を下ろすことが、8日の閣議で正式に決まった。平成初めに生まれた兵庫県などの若者たちは、自分の生きた時代や皇室をどう感じているのか。平成元(1989)年生まれの記者2人が取材した。

 神戸市須磨区のヨガインストラクター(28)が最も印象に残るのは、1995(平成7)年の阪神・淡路大震災だ。当時5歳。目を覚ますと、隣で寝ていたはずの父親が、倒れてきた洋だんすを支えながら叫んだ。「早く逃げろ」。自宅周辺でつぶれた家々や焼け跡の残像は今も目に焼き付く。

 今秋、転勤で短期間赴任した熊本の被災地で復旧が進んでいることに驚いた。「神戸の経験が生かされていると感じた」

 洲本市で育った会社員(28)=尼崎市=は、阪神・淡路で親戚を亡くした。当時の記憶はあまりなく「血がつながっている人が亡くなり、悲しかったことを漠然と覚えている」。その後の災害で天皇、皇后両陛下が被災者と膝を折って話す姿をテレビで知り、阪神・淡路の時もそうした光景があったのかと思いをはせる。

 2011(平成23)年の東日本大震災発生時、西宮市の会社員(27)は就職活動中だった。各企業が新卒者の採用延期や中止を相次いで発表。将来の夢を描けず、それを地震のせいにした。

 「そんなんじゃ、あかんやろ」。友人に激励され、商社の内定をつかんだ。営業で飛び回る毎日にやりがいを感じる。「就職など悩みは多かったが、平成が悪い時代だとは思わない」

 阪神・淡路の年、ウィンドウズ95が発売され爆発的にパソコンが普及。神戸大大学院博士課程3年の生徒(28)=大阪府枚方市=は夢中になり「動く機械を制御したい」と電子工学を専攻する。

 コンピューターの性能が飛躍的に向上し、タブレット端末やスマートフォンが一般化した時代を「革命的」と表現。「次の時代は、空想の世界とされた出来事がどんどん実現するのではないか」と夢を描く。(阪口真平、門田晋一)

最終更新:12/8(金) 12:36
神戸新聞NEXT