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<絵画>「サルバトール・ムンディ」落札者はサウジ皇太子

12/8(金) 10:36配信

毎日新聞

 【ワシントン会川晴之】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、イタリアの巨匠レオナルド・ダビンチの油絵「サルバトール・ムンディ(救世主)」を落札したのは、サウジアラビアのムハンマド・サルマン皇太子だと伝えた。先月15日にニューヨークで開かれた競売で、美術品としては史上最高額の4億5030万ドル(約510億円)で落札され、買い主に関心が集まっていた。

 落札者を巡っては米紙ニューヨーク・タイムズはサウジのバデル王子だと報じたが、WSJは米政府情報筋などの情報をもとに、皇太子が代理人を通じて購入したと伝えている。

 ムハンマド皇太子は、今年6月に副皇太子から皇太子に昇格。国防相を兼任するほか、サウジの経済政策を担当、脱石油化を目指すサウジの改革プラン「ビジョン2030」を主導する権力者。入札があった11月初旬には、王族11人や閣僚などを含む約200人を汚職の疑いで身柄を拘束、不正蓄財を国庫に納入するよう求めている。その総額は数千億ドル(数十兆円)に達すると言われる。

 この絵はダビンチが「モナリザ」と同時期の1500年ごろに描いた作品とされ、17世紀に英国王のチャールズ1世が所有していたが、所在が不明となり、2005年に存在が再確認された。現存するダビンチの絵画としては、唯一の個人所有だった。

最終更新:12/8(金) 12:34
毎日新聞