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<富岡八幡刺殺>弟、日本刀で待ち伏せ 家族間トラブルか

12/8(金) 12:59配信

毎日新聞

 7日午後8時25分ごろ、東京都江東区富岡の富岡八幡宮で起きた殺傷事件で、同神社宮司の富岡長子さん(58)は帰宅したところを、待ち伏せしていた弟の元宮司、富岡茂永容疑者(56)に日本刀で襲撃されていたことが捜査関係者への取材で分かった。富岡さんは首などを刺され死亡。茂永容疑者は事件後、一緒に襲撃に加わった妻とみられる30代くらいの女を殺害し、自殺した。警視庁捜査1課は、事件の背景に宮司職をめぐる姉弟間のトラブルがあったとみて調べている。

【写真】横綱鶴竜らと記念撮影する富岡長子さん

 同課によると、付近の防犯カメラには、茂永容疑者と女が物陰に隠れている姿が映っていた。2人は神社前の路上で車を降りた富岡さんを日本刀(刃渡り約80センチ)で襲撃。女は富岡さんの運転手の男性(33)を約100メートル追いかけて切りつけ、右腕などに重傷を負わせた。

 茂永容疑者と女は襲撃後、神社の境内にある富岡さん宅の玄関前に移動。茂永容疑者が女の腹などを刺して殺害し、自身も胸や腹を刺して自殺した。

 富岡さんの殺害現場には、刀身が折れた日本刀が遺棄されていた。茂永容疑者が自殺した現場には、短刀(刃渡り約40センチ)が落ちていた。現場周辺からは他にサバイバルナイフ2本が見つかった。

 氏子らによると、茂永容疑者は、2001年5月ごろに金銭問題などで宮司を退任。先代の父が再び宮司に戻った後、10年ごろに富岡さんが跡を継いでいた。

 茂永容疑者は06年1月、富岡さんに「積年の恨み」などと書いた手紙を郵送したとして、警視庁に脅迫容疑で逮捕されていた。

 富岡八幡宮のホームページなどによると、勧進相撲の発祥地として知られ、境内には歴代横綱のしこ名を刻んだ碑がある。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】

最終更新:12/8(金) 14:42
毎日新聞