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【香港ヴァーズ】キセキ心配なし!ミルコ満足顔「いつも通り」

12/8(金) 6:01配信

スポニチアネックス

 香港国際諸競走(10日、シャティン)に出走する日本馬全8頭が7日、レースが行われるシャティンの芝コースで追い切られた。注目はヴァーズのキセキ。皮膚病が判明して一時は出走も危ぶまれたが、この日はM・デムーロが騎乗して元気な姿を披露した。ルーラーシップの初年度産駒が、父子での香港G1制覇へギアを上げてきた。

 日本の皆さん、僕は元気です!次々と流れる不安説を一掃するかのように、キセキが香港のターフで躍動した。主戦のM・デムーロを背にした最終追い切り。決戦の舞台となるシャティンの芝コースをゆったりと、この馬らしい大きなフットワークで駆け抜けた。時計の4F52秒4~2F24秒2は決して速くない。それでもミルコは「僕はあまり厳しい追い切りをしないからね」と冗談っぽく笑ってから、意図を説明した。

 「先週、香港に移動してきたばかりだし、太くもないからね。それに今の香港の芝は硬い。硬い馬場でしっかりやると筋肉が硬くなるから、そういう意味でもやりたくなかった」

 ここまでの道のりは平たんではなかった。菊花賞が史上まれに見る道悪馬場での激走V。疲れを考慮して年内は休養プランが濃厚だったが、オーナーの希望もあって香港遠征が決まった。放牧先のノーザンファームしがらき、そして角居厩舎のスタッフのケアで出来が上昇。ところが香港到着後、主催者側の獣医師のチェックにより、左前肢の皮膚病が判明。他の外国馬とは隔離された“孤独な”馬房で過ごすことを強いられた。それでもミルコは「いつも通りでしたよ」と満足顔だ。

 「状態は心配ないです。3歳馬らしく、どんどん成長している。いい動きだったし、以前に比べると落ち着きもある。もちろん体も良かったです」

 いい流れは続いている。追い切り後の枠順抽選会では、「香港は厳しい競馬になるから内が欲しい」というミルコの願いが届き、内寄りの3番枠をゲットした。

 「あとは馬の気持ちですね。キセキはスタートこそ出るけど、反応が少し遅い。でも、出すと引っ掛かる。僕がうまく乗らないといけませんね」

 自身の手腕が勝敗の行方を左右するとばかりに、ミルコは己を鼓舞する。自信を持って行こう。日本馬では初となる3歳での香港G1制覇は、奇跡でも何でもない。

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