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「住むなら西武沿線」と思わせる10の理由 文化と芸術の里「武蔵野」の心地良さ

2017/12/8(金) 6:20配信

乗りものニュース

自然と共生する武蔵野と東京都心を結ぶ路線網

 西武鉄道といえば特急「レッドアロー」。その列車名のひとつに「むさし」があります。西武鉄道の路線網が、武蔵と呼ばれる地域に張り巡らされているからでしょう。作家・国木田独歩の随筆『武蔵野』に書かれた、自然と人々の共生する地域です。

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 西武鉄道は池袋と飯能・秩父を結ぶ池袋線系統と、新宿と川越を結ぶ新宿線系統を中心に路線網を形成しています。所沢駅(埼玉県所沢市)で池袋線と新宿線が交差し、駅前には西武鉄道の本社もあります。

 所沢駅の南側は新宿線を基軸に、支線の多摩湖線、国分寺線、拝島線、西武園線が絡まっています。このうち、西武鉄道でもっとも古い路線が国分寺線です。もともと国分寺(東京都国分寺市)と川越(現・本川越、埼玉県川越市)を結ぶ路線でした。しかし、東村山~本川越間が新宿線に組み込まれたため、現在は全長7.8kmの短い支線に。ただし現在、国分寺線から本川越方面の直通列車が走っています。

 国分寺線は東村山から西武園線にも直通しています。終点の西武園駅(東京都東村山市)は「西武園競輪場」「西武園ゆうえんち」が近接。また、狭山線は池袋線の西所沢駅(埼玉県所沢市)から西武球場前駅(同)に達し、ここから西武遊園地駅(東京都東村山市)へは「レオライナー」の愛称で親しまれている山口線があります。西武鉄道屈指のレジャー地域に複数の路線が接しており、沿線の人々に「遊び」を提案しています。

 それでは、子どものころに特急「レッドアロー」に憧れ、現在は「西武 旅するレストラン 52席の至福」に興味津々の筆者(杉山淳一:鉄道ライター)の思い込みと独断による「西武鉄道の魅力ベストテン」をご覧ください。もちろん異論は大歓迎、SNSなどで盛り上がってくださいね。

【1位】池袋線の多方面相互直通運転 渋谷・横浜・有楽町へ乗り換えなし

「住みたい」で気になる要素は「ふだん使い」の電車の便利さ。そこで第1位は、特急や観光列車ではなく、池袋線の相互直通運転を挙げます。

 池袋線は東京都豊島区の池袋駅と埼玉県飯能市の吾野駅を結ぶ路線です。飯能駅で運行系統が分かれるため、池袋線の終点は飯能駅と思う方もいるかもしれません。しかし実際は西武秩父方面へ5つ先の吾野駅が終点で、ここから西武秩父駅までが西武秩父線です。

 池袋線の地下鉄直通運転は1998(平成10)年から、西武有楽町線を介して営団地下鉄(現・東京メトロ)有楽町線と相互乗り入れする形で始まりました。東京メトロ有楽町線は小竹向原から都心方面に向かって、飯田橋、市ケ谷のオフィス街、永田町の政界、有楽町、銀座一丁目の繁華街を通ります。他の地下鉄路線などの乗り換えも便利です。新木場でJR京葉線に乗り継げば、幕張メッセや東京ディズニーリゾートへもアクセスできます。池袋線から東京メトロ有楽町線方面へは、飯能などから、朝夕の混雑時間帯に快速や準急、日中は快速急行が直通するほか、小手指(こてさし)などから各駅停車も設定されています。

 2013年からは小竹向原に東京メトロ副都心線が接続され、相互直通運転が始まりました。副都心線は小竹向原~池袋(地下)間で東京メトロ有楽町線と並び、池袋から南下して新宿三丁目、明治神宮前、渋谷を結びます。西武池袋線から副都心線に直通することで、JR山手線への乗り換えが解消されました。

 副都心線は渋谷で東急東横線と相互直通運転を実施しています。東横線と横浜高速鉄道みなとみらい線は一体的に運用されているため、直通運転は横浜市中区の元町・中華街に達します。東横線の代官山、中目黒、自由が丘などのファッション街へアクセスできるほか、菊名でJR横浜線に乗り換えれば新横浜で東海道新幹線も利用できます。東横線と相模鉄道の直通運転が始まると、そのルート上に新横浜があり、乗り換えもラクになりそうです。

 東京を象徴する地域へ直通で行けること。横浜へ直通で行けること。これも池袋線の大きな魅力です。池袋線の多方面相互直通運転を象徴する列車が「S-TRAIN」ですが、これについては後段であらためて紹介します。

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最終更新:2017/12/8(金) 12:42
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