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真珠湾攻撃から76年。瀬戸内寂聴「逃げることも勇気よ」 今の日本人に伝えたいこと

2017/12/8(金) 11:59配信

ハフポスト日本版

寂聴さんと「生きる」と「幸せ」を考える

「瀬戸内寂聴」と聞いて、どんな顔が頭に浮かぶだろうか。

生き方に悩む人々に温和な笑顔で教えを説く「僧侶」の顔だろうか。それとも、女性の愛と性を巧みに描く「小説家」の顔だろうか。

瀬戸内寂聴を支える、おちゃめな29歳秘書。寝起きに下着を見せて「かわいいでしょ?」

寂聴さん自身、夫の教え子や妻子ある作家との「道ならぬ恋」に身を焦がしたこともあった。

そんな彼女も今年で95歳。近年は腰の圧迫骨折や胆のうがんを患い、壮絶な闘病生活が続いたが、居を構える京都から東京へ遠出できるまで回復した。

「もうすぐ死ぬんだから」。寂聴さんは口癖のように語る。だが、そこに悲壮感はない。肉と酒を愛し、仏門にいる身とは思えないほど「生」を謳歌しているように見える。

「人間は生きている以上、自由であるべきよ」――。95歳の寂聴さんが、今を生きる日本人に伝えたいメッセージを聞いた。
(ハフポスト日本版/吉川慧)

最近のマイブームは「週刊誌とゴシップ記事」

――寂聴さん、最近のお体の具合はいかがですか。

人前だと元気だけど、そのあとにどっと疲れますね。出掛けたりすると気を張ってしまうのもあって...。

でも、いまは東京にも来れるし、こうやって取材も受けられる。病気してた頃と比べたら、こんなことできるようになると思わなかったね。

――最近、ハマっていることがあると聞きました。

最近は週刊誌が好きで、よく読んでいます。ここのところ年をとって、よく病気をするでしょ。それでね、重い本を寝ながら読むとね、落としたりしてうまくいかない。でも週刊誌だといくらでも読める。これは面白いなと思って。

いままで、そういうのは読む暇なかったんですよ。ず―っとね本当に読まなかった。でも、週刊誌が大好きになりましたね。あれとこれと比べたりする。だんだん、過剰に通じてきたのよ(笑)。

最近の週刊誌は面白いのね。ゴシップ記事とか。それを全部読んで、いつの間にか寝てるっていう(笑)。

95歳の尼僧だけど、お肉が大好き

――寂聴さんはお肉が好きと聞きましたが、本当ですか?

お肉は大好き。昔は、肉も魚も嫌いだったんですよ。偏食で豆しか食べなかった。でも二十歳のときに断食をしましてね。それから体質が変わって、なんでも食べれるようになったの。

――出家されてるので「お肉食べていいの?」って、心配に思っていたのですが。

なんでも大丈夫です。もうみんなバレてるからね(笑)。ただ、いつだったか輪袈裟を外すのを忘れて、かけたままお肉を食べていたところがテレビで放送された時には、上のほう(比叡山)から電話かかってきましたよ。

「肉を召し上がるのはね、もう仕方がないですけど、そういうもの食べるときは気を付けてください。袈裟ぐらいは外してください!」って。その時は、「すいません」って(笑)。

袈裟を外すってことはね、坊主じゃないってことなの。でも、そんなの形だけじゃない?別にいいじゃないのと。また怒られちゃうかしら、私。ちょっと口が過ぎるのよね。でも、肉を食べるから若々しくいられる。肉を食べないと駄目ね。

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最終更新:2017/12/8(金) 13:20
ハフポスト日本版