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「3010運動」八戸でもじわり浸透 宴会での食べ残し削減へ/青森

12/8(金) 11:55配信

デーリー東北新聞社

 宴会での食べ残し削減を目指し、八戸市内のホテルや飲食店が市と連携して4月から取り組んでいる「3010(さんまるいちまる)運動」。乾杯後の20~30分間と終了前の10~15分間は自分の席で食事を楽しもう―との趣旨だ。司会者が食事を楽しむよう呼び掛けるなど、徐々に浸透しつつある。特に多くの食べ残しが発生する年末年始の宴会シーズンが本格化するのを前に、各ホテルや飲食店はPRに一層力を入れている。

 7日、八戸パークホテルで、同市の陸奥工業が開いた忘年会。開始直後、司会者の男性が「お酌に回る前に、30分ほどはごゆっくりお料理をお召し上がりください」と呼び掛けると、参加者は乾杯後、それぞれのテーブルでゆったりと食事を味わっていた。

 3010運動について、同社の小田健嗣業務部次長は「薄れがちだった食べ物を大事にするという意識を再確認できる」と好意的に受け止める。

 市環境政策課によると、3010運動は長野県松本市で始まり、国が全国に呼び掛けている。食べられるのに廃棄される“食品ロス”は、全国で年間630万トン。八戸市で1100トンと推計される。

 現在、運動には市内のホテルや飲食店11施設(7日現在)が参加。市は各施設にポスターやチラシを配布し、周知を図っている。一方、施設側は幹事と打ち合わせる際に運動の趣旨を伝えたり、忘新年会用のチラシで運動をアピールしたりして、認知度アップに努めている。

 八戸パークホテルの原守男営業部長は「目に見えて残食が減り、効果を実感している。今後も周知に努めたい」と手応えを強調。

 グランドサンピア八戸の伊藤寿管理支配人も「徐々に定着し、多くのお客さまに食事を楽しんでもらっている。今後も呼び掛けを続け、ホテル側もベストタイミングでの料理提供に努めたい」と、一層の浸透に意欲を示した。

デーリー東北新聞社