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同じグループ傘下のアウディとポルシェ、フォーミュラE参戦に関する“ルール“設定のため議論へ

12/8(金) 15:42配信

motorsport.com 日本版

 フォルクスワーゲングループ傘下にあるポルシェとアウディは、今後フォーミュラE参戦でどのように協力し合えるのか議論を行うという。

フォーミュラEシーズン4香港ePirxの情景

 昨年までポルシェとアウディはFIA世界耐久選手権(WEC)LMP1クラスで激しい王者争いを行なってきた。しかしWECプログラムと並行してフォーミュラE参戦チームを支援してきたアウディは、フォーミュラEにリソースを集中させるためにポルシェを残してWECから参戦撤退した。そしてフォーミュラE第4シーズン(2017/18年)より、本腰を入れてワークス体制で参戦を果たした。

 しかしポルシェも今年の夏頃にWEC撤退を発表。ポルシェブランドとして第6シーズン(2019/20年)よりフォーミュラEに参戦することを明らかにした。これにより同じグループ傘下のブランドが再び同じカテゴリーで争うという状況が今後発生する可能性が高くなった。

 アウディ・モータースポーツの代表であるディーター・ガスは、まだこの状況についてポルシェと話し合っていないことを明らかにし、さらに「お互いがどの立ち位置にいて、何をするべきなのかを早めに知れた方がより良いだろう。私ものんびり構えるわけにもいかない」と語っている。

 また彼はメーカーとして“同じ選手権に参戦する中でどのように共に働いていくのか“について、大まかな概要を決めておく必要があると主張した。

「少なくともルールを明らかにしておくことが重要だ。少なくともね。いくつかの領域で協力し合うことができれば、経費を節約することができる」

「両方のブランドがお互いの技術レベルを明かし合い、そして勝利に向かってレースをすることができる」

「両チームが完全に同じマシンを使うことは望まれないだろう。競争は必要だ。しかし議論を行い、お互いの方向性を確認し合うことは価値があると思う」

 さらにガスは、WEC参戦時の両ブランドの関係は“完全に分化“していたことを明らかにした。それは両ブランドのコンセプトがそれぞれアウディはディーゼル車、ポルシェはガソリン車と異なっていたためであり、それが“極めて激しい競争“を生み出していたという。

 彼はフォーミュラEにおいて、両ブランドがどの分野で提携することができるのかを明かすことはできないと語った。

「今の段階ではほとんど進展がない。話し合いをして来なかったのだからまずは協議するところからだ。そして何を共通して行なっているのかを知る必要がある」

「シミュレーションは良い例だろう。トラックマップは1度購入してしまえば両チームが使用することができる。そのほかに得られるものはないが、費用を節約することができる」

 以前ポルシェはドラゴンレーシングチームにエンジニアを派遣し、今後参戦するための知識を得ようとしていたが、それが実現することはなかった。

 ガスはポルシェがシリーズを学ぶためにアウディのガレージに“見物人“として現れることはないと示唆した。

「そういったことはいつも少し難しい問題となる。もしガレージにスタッフを派遣し、オペレーション運営を学んだとしても、そこまで彼らのためにはならないだろうし、我々にとっても邪魔な存在となってしまうだろう」