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金本監督「桑原には出して」球団史上最高463%増

12/8(金) 7:33配信

日刊スポーツ

 今季最優秀中継ぎ賞を獲得した阪神桑原謙太朗投手(32)が7日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉を行い、3700万円増の年俸4500万円でサインした。金本知憲監督(49)がフロントに直訴して大幅昇給を後押し、球団も快諾。アップ率は昨オフ原口文仁捕手(25)の358%を大幅に上回る463%の球団最高で、球界でも歴代10位。10年目で花開いた苦労人が恩返しのフル回転を誓った。(金額は推定)

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 身を粉にして投げ続けた桑原が思わず頭を下げた。正午すぎ、交渉のテーブルに就く。金額を見て、谷本球団副社長兼球団本部長の説明を聞いた。「監督から強い推しがあった。そういうのも考慮して、熟考した額です」。笑みがこぼれ、感謝の思いが口を突いて出た。「監督に使ってもらったので」。自己最多67試合に登板した右腕が描くシンデレラストーリーは大団円だ。

 昨季1軍戦登板ゼロの崖っぷちから、獅子奮迅の働きでチームを支えた。4勝2敗43ホールドポイントで最優秀中継ぎ賞を獲得。先発陣の不安定さを補う活躍で、何度もピンチを断った。シーズン終了間もなく、金本監督自らフロントに掛け合った。「桑原には出してやってください」。指揮官自ら後押しした異例の行動が、高評価の裏づけだ。

 前日6日に更改した秋山のアップ率273%を上回り、昨オフの原口の358%も超える463%、球団史上最高のアップ率を勝ち取った。同副社長は「監督推薦があったので、考慮して球団として思い切った額は出したつもり。監督も(自ら)見いだした選手に助けてもらった思いが強かったと思う」と代弁した。

 金本監督は開幕前、鋭く曲がる「真っスラ」を評して、元ヤンキースの守護神として勇名をはせた「マリアノ・リベラのよう」と激賞。150キロ前後の魔球で打者を圧倒し、眼力のすごみを示した。この日の交渉後、桑原も「思っていた以上に評価していただいた」と会心の笑顔。「今年の成績に負けないように、来年もしっかりやっていきたい」。今季以上のフル回転を誓った。【酒井俊作】

最終更新:12/8(金) 7:49
日刊スポーツ