ここから本文です

新体育館の着工凍結 高岡市財源不足が直撃

12/8(金) 5:00配信

北日本新聞

 高岡市は新総合体育館(二塚)の建設工事の着工を凍結し、老朽化した市民会館(古城)を来年1月から休館にする。約40億円に上る「構造的な財源不足」の状態に陥り、建設や改修に予算を充てる余裕がなくなった。7日の市議会12月定例会で、金森一郎氏(自民同志会)の代表質問に高橋正樹市長が明らかにした。

 新体育館は高岡スポーツコア内に建設し、老朽化した市民体育館の代替施設となる。総事業費は約78億円で、本年度の当初予算には建設費の一部として6億6642万円を計上。10月に着工し、20年春のオープンを予定していた。

 しかし、建設費の見積もりが甘く、工事の入札は不調に終わった。予算内で建設するため、現在設計の変更を進めている。金森氏の質問に対し、市長は「当面は着工を見送らざるを得ない」、米谷和也教育長は「再設計は年内に終える予定。建設の実現に努めていく」と答えた。

 市民会館は完成から50年以上経過しており、市教委が来年1月から約2億円をかけて客席天井の耐震化工事を行う予定だった。ところが、10月に電気設備の不具合が判明。修理費として4~5億円が必要となった。市長は「老朽化が著しく、多額の事業費を投入する効果は乏しい」と説明した。運営再開のめどは立っていないという。

 2016年度末の市債残高は1128億円で、実質公債費比率は15・7%と県内自治体で最も高い。自治体の「貯金」に当たる基金も19年度で底を突く可能性があるため、市は来年度から5年間の「財政健全化緊急プログラム」の策定を進めている。市長は答弁の中で「予定通り(体育館の建設や市民会館の改修に)着手すればプログラムの推進に支障を来す」とも述べ、理解を求めた。

北日本新聞社

最終更新:12/8(金) 5:00
北日本新聞