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歴史とデジタル融合を 金沢創造都市会議が開幕

2017/12/8(金) 2:06配信

北國新聞社

 第9回金沢創造都市会議(同開催委員会主催、本社など後援)は7日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開幕し、産学の有識者がAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用したまちづくりに関して議論を交わした。都市開発のあり方を大きく変える最新技術が紹介され、参加者は金沢の個性である歴史や伝統とデジタルが融合した次世代のまちに期待を膨らませた。

 「金沢のまちづくり with AI」が総合テーマに設定され、センド代表取締役の宮田人司氏をコーディネーターに「自動運転」など4項目のプレゼンテーションが行われた。

 引き続き、水野一郎金沢工大教授をコーディネーターに行われたセッションでは「AIと考える尾張町」と題し、パネリストが意見を発表した。

 日産自動車取締役で産業革新機構会長兼CEO(最高経営責任者)の志賀俊之氏は「全ての車がクラウドでつながれば誰がどこに向かうのか情報が共有され、渋滞がなくなるかもしれない。そうなれば現在ほど広い道路は不要になる」とした。

 これに対して福光松太郎金沢経済同友会代表幹事が「極端に言えば城下町の時代に戻ることもできる。近代化とともに失ったものを取り戻せるのではないか」と指摘した。

 セッションのプレゼンテーターを務めた竹村裕樹金沢学院大教授は、尾張町にある建物は構造や時代などがばらばらだとし、「歴史的重層性を醸すモザイク状の街だ」と指摘。水野氏やパネリストの宮下智裕金沢工大准教授は街の多様性を生かすためにAIを活用する視点を求めた。

 金沢創造都市会議開催委員会長の福光氏は開会あいさつで「時代の大きな変わり目であり、AIなど新しい技術のうねりの中で根気よく金沢のまちづくりを考えたい」と述べた。

 2日目は、佐々木雅幸同志社大経済学研究科教授を議長に全体会議を開き、金沢創造都市会議2017宣言を採択する。

 同会議は、金沢に新たな魅力を加える方策などを提言するため、金沢経済同友会の提唱で2001年に第1回が開催された。提言を具体化する金沢学会と交互に開催されている。

北國新聞社

最終更新:2017/12/8(金) 3:15
北國新聞社