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寿命が延びるほど不安になる人も増える「老後」

2017/12/9(土) 12:15配信

投信1

「いつまでもお金に困らずに暮らしたい」というのは誰しもが思うこと。しかし、科学や医療の発展によって寿命が延びたことで退職後の資金に不安を抱える方は少なくありません。ここでは、定年後の働き方やセカンドライフについてちょっと考えてみましょう。

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能力は変わらず賃金は激減!「再雇用制度」

本題に入る前に、一般的な話として、皆さんの同年代の方々はどんなことが気になっているのか、少し見てみましょう。

現在、高年齢者雇用安定法の改正によって、定年の60歳を過ぎても希望者は再雇用されて65歳まで働くことができます。しかし、能力的には定年前と大きな違いはないのに、賃金はいきなり2分の1あるいは3分の1になるというケースも多く、大企業ですら満足のいく待遇で65歳まで働くことのできる人はごく少数といわれています。

内閣府の調査では、65歳を超えても働きたいという人の割合は66%もあります。一方で、厚生労働省の2014年の調べでは、65歳以上の労働者の7割以上は非正規雇用であるという数字も出ています。

つまり、「働きたい」「働かざるを得ない」という状況とは裏腹に、60代以降の雇用状況はますます厳しいものになると見られているのです。

寿命は伸びても、定年は同じようには伸びない

高齢者の労働について議論されるようになったのは、とりもなおさず、日本人の寿命が右肩上がりに伸びているからです。日本人の寿命は、男性の場合、高度成長期真っ只中の1960年には65.32歳、バブルが崩壊した1990年には75.92歳、そして2015年には80.75歳まで伸びました。

昔は55歳が定年だったので、セカンドライフは平均10年しかありませんでしたが、現在は60歳で定年を迎えたあとに、働きたくても難しい状況の中、平均20年という長いセカンドライフが待っているのです。

老後の不安=お金の不安

各種リサーチを手がけているライフメディアが、30歳から59歳の男女を対象に、「老後の不安」についてアンケートをとっています。それによると、75%の人が老後に不安を感じており、不安を感じる項目は、以下の順番になっています。

 1.老後の資金
 2.年金制度
 3.病気やケガ
 4.老後の住環境
 5.老後の仕事
 6.親の介護
 7.自身や配偶者の介護
定年予備軍である50代を含む30? 59歳という世代は何よりも「老後の資金」「年金制度」といったお金に関連する不安を持っていることがわかります。

定年後・雇用延長の終了後は、多くの人にとって収入で一番大きな割合を占める「労働」がなくなるわけですから、これまでと同じ暮らしをすることはほぼ不可能です。

ワンランク上の生活に慣れるのは簡単ですが、ワンランク下の生活に慣れるのは難しいこと。皆さんの不安も当然です。

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最終更新:2017/12/9(土) 16:15
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