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「赤い丸ノ内線」500形 苦労のりこえ復元、その目的は 丸ノ内線再走行、実現なるか?

2017/12/10(日) 13:41配信

乗りものニュース

丸ノ内線、銀座線の後輩たちと肩を並べて

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 東京メトロが2017年12月10日(日)、“復活”したアルゼンチン帰りの元丸ノ内線500形電車を一般に初披露しました。

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 この日、東京メトロは「日本の地下鉄開通90周年」を記念し、行っている「TOKYO METRO 90 Days FES!」のスペシャル企画として、中野車両基地(東京都中野区)を一般に公開。500形はそこで、“後輩”である現在の丸ノ内線車両02系や銀座線の1000系(特別仕様車)、そして今年3月に引退した銀座線の01系と並べて展示されました。「日本初の地下鉄」は1927(昭和2)年12月30日に開業した、現在の東京メトロ銀座線(浅草~上野)です。

 500形電車は約40年間にわたって丸ノ内線を走ったのち、1996(平成8)年に同線から引退。一部の車両は海を渡り、アルゼンチン・ブエノスアイレスの地下鉄で“第2の人生”を送ることになりました。

 しかし、アルゼンチンでも引退を迎えることになったため、東京メトロは“里帰り”を企画。2016年7月、500形4両が日本へ帰国し、復元作業を経て、今回の“復活”へ至っています。

 ちなみに、今回の中野車両基地一般公開は事前申し込み制で(15歳以上)、16歳から71歳までの合計180人が当選。倍率は15.4倍でした。

なぜ地球の反対側から車両を帰国させたのか? 復元作業自体に意味と効果

 里帰りした500形は、異なる3つの形に復元されました。

 584号車は1957(昭和32)年に登場した当時の姿で、ドアの窓が大きい、荷棚が一部だけといった特徴があります。

 734号車は、1996(平成8)年に丸ノ内線を引退した当時の姿。ドアの窓が小さい、荷棚が拡大されているといった特徴があります。

 771号車はアルゼンチン時代です。車内広告がスペイン語、つり手が日本にはないタイプのもの、といった特徴があります。

 なお復元されたのは帰国した4両のうち3両で、1両は部品取り用です。

 今回、東京メトロが500形を里帰りさせた目的は、「価値ある車両の保存」と「教育」。同社の常務取締役 留岡正男さんは「戦後の電車の近代化に大変貢献した車両です。いまの車両はマイコンで、電車の原理が分からなくても走りますが、500形は違います。電車の基本、そして五感でメンテナンスすることを学んで、生かしてほしいです」と話します。

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最終更新:2017/12/10(日) 16:17
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