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焼きそばハイボールに携帯投げ捨て、商社パワハラの実態:20代“下積み”の理不尽

2017/12/11(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

電通の過労自殺事件では、改めて若手社員へのパワハラ(パワーハラスメント)がいまだにはびこっていることが浮き彫りになった。先日ツイッターでは、「#転職を心に決めたきっかけ」というハッシュタグで、上司のパワハラがひどかったため、というツイートが多数投稿され、Business Insider Japanでも記事にした。

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厚生労働省によると、パワハラとは「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義される。エン・ジャパンが203社を対象に行った調査によると、パワハラを把握している企業は45%で、最も多かったのは「精神的な攻撃」だという。

パワハラは就職人気ランキング常連の有名企業でも常態化している。

その一例を、新卒で入社した総合商社を3カ月で辞め、外資系ベンチャーに転職したAさん(23)から聞いた。

焼きそばハイボールイッキ飲み事件

Aさんは2017年に海外の有名大学を卒業。就職活動はほとんどしなかったが、大学にリクルーティングに来た総合商社を含む有名企業2社から、すんなりと内定をもらった。

「大学の先輩から、内定先は体育会系の企業だからやめておけと言われました。でも、逆になんでそんな企業文化なんだろうと興味が出てきた」

違和感は入社初日から現れた。夜、Aさんのチームで新入社員を集めた懇親会が行われた。しばらく経つと、チームリーダーがいきなり、飲んでいたハイボールに焼きそばと卓上の調味料を全部投げ込み、すごみを利かせてこう言った。

「誰が飲むんだ?」

さっと2年目の先輩の手が伸びた。その先輩が飲み干したあと、悪夢のルーレットは6年目の先輩まで続いた。

驚いていると、あとで別の先輩にひっそりと呼び出された。

「ああいう時、本当は新人が一番に行かないとダメなんだぞ」

パニックになり、自分は海外大学を卒業したためにこんなことには慣れていないんです、と先輩に泣きついた。言われたことは「最初の2、3年は理不尽なことに必死で応えて先輩に認められること。それがビジネスでの結果につながっていくんだ」。

Aさんはさらにショックを受け、帰りの電車の中で大学時代の知り合いに連絡を取った。

「ヤバいところに入ってしまった」

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最終更新:2017/12/12(火) 15:48
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