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まだ現金使ってるの?「キャッシュレス社会」で、人は幸せになれるのか

2017/12/13(水) 6:00配信

ハフポスト日本版

出張に行った同僚が、帰国するなり言った。「スウェーデンは、誰も現金使ってない。現金を出すと観光客と一発でバレる」。

62円に値上げの切手、52円のデザインとどう変わった?

北欧をはじめ、世界で進むキャッシュレス。デンマークでは2016年末をもって、中央銀行がコインと紙幣をつくるのをやめた。

アジアにもその波は及んでいる。お隣の国・中国では物凄い勢いでキャッシュレス化が進み、屋台には、スマホで支払いを完了させるためのQRコードが並んでいる。

日本ではまだまだ“現金主義“が根強い印象もあるが、コンビニやファストフード店でのクレジットカード払いが進むなど、確実にその兆しは見えている。

キャッシュレス社会って本当にくるの? 現金ってそんなに不便?

現金を介さないで手軽に送金や割り勘ができる無料スマホアプリを提供するKyashの鷹取真一社長と、『マーケット感覚を身につけよう』などの著書で知られる社会派ブロガーのちきりんさんが語り合った。(南 麻理江/ハフポスト日本版)

今さら聞けない「キャッシュレス」

ハフポスト編集部(以下「編集部」):ちきりんさんは、10年以上前の2005年から“現金廃止“を訴えていらっしゃいますが、最近ようやく世間でも「キャッシュレス」という言葉の存在感が増してきました。イマイチ理解しきれていない側面があるのですが、改めて定義するとどういったものなのでしょうか

ちきりんさん(以下「ちきりん」):キャッシュレスというのは「収入から支出まで、お札や硬貨など物理的な“お金“を一切見ない、触らない」という状態です。

私が働きはじめた頃は、中小企業など給料日に現金入りの封筒を配っているところがまだありましたけど、今はほとんど給与振り込みです。つまり「入り」については既にキャッシュレスが実現しています。問題は「出」の方。今でも安いランチなど、現金しか受け付けない飲食店はまだ多いし、スーパーマーケットでも現金で払ってる人がたくさんいます。

鷹取真一さん(以下「鷹取」):まだまだ現金しか使えない場面、ありますよね。私もキャッシュレス化を進めたいと思いながらも、緊急用で常に1万円~2万円の現金を持っています。

ちきりん:タクシーもかなりクレジットカードが使えるようになりましたが、運転手さんによっては手続きにすごく時間がかかる。クレジットカード払いだとポイント還元率が下がってしまう家電量販店もまだ多い。こういう「現金で払ったほうが便利で得」な状況だと、キャッシュレス化はなかなか進みません。

鷹取:個人的な消費だけでなく、個人同士のお金のやりとりもキャッシュレス化した社会を実現したいと、私は考えています。キャッシュレスって、ライフスタイルそのものだと思うんですね。モノを買う、誰かとシェアする、そういった行為をもっと自由なものにしたいんです。

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最終更新:2017/12/13(水) 6:00
ハフポスト日本版