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「若手は幸せ、管理職は負担増」。3年前に「働き方改革」を始めた企業の今

2017/12/13(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

グローバル事業用不動産企業のCBREの 日本法人東京本社では、社長を含む約600人のスタッフが、固定席を持たない働き方をしている。

【写真付き全文はこちら】社員ファーストを追求した「日本一のオフィス」

2フロアに分かれた約3700平方メートルのオフィスには、従来型のデスクのほか、ファミレス風の座席やハイテーブルなど15タイプの作業スペースがあり、どこで仕事をするかは各人の自由。スタッフは1日平均4回、多い人は9回場所を替えるという。同社は2014年の本社移転に伴い、「働き方を変え、生産性を上げる」ためにこのようなオフィススタイルを導入した。実際に付き合い残業が減り、生産性も向上したが、旧来の働き方に慣れた社員たちの戸惑い、混乱も産み、今なお試行錯誤が続いている。

「丸の内の一等地」に負けないオフィスを

「移転が決まって現地を訪れたとき、プレッシャーで体が震えました」

外注のインテリアデザイナーとしてCBREの新オフィスを設計し、完成とともに同社に転職したシニアディレクターの金子千夏さんは当時を振り返る。

浜松町や埼玉など国内4拠点を統合した移転先は丸の内に立つ高層ビルの上層階。大きな窓の外には緑豊かな皇居前広場が広がる。

CBREはグローバルでは大手だが、日本での一般的な知名度は高くない。金子さんは、当時の社長から「日本で一流の会社として認められたい。プロフェッショナルな環境で社員に誇りを持って働いてほしい」の言葉とともに、「日本一のオフィスをつくる」という課題を与えられた。

日本の一等地という場所に負けない「日本一のオフィス」とは。導き出した答えが、「生産性を上げるオフィス」。そのためには社員の働きやすさを追求するべきだと考えた。

皇居ランナーのためのシャワースペース

2フロアに分かれたオフィスには、多様なワークスペースが配置されている。モニターが設置された机、立って仕事や打ち合わせができるハイテーブル、電話やプレゼンの練習に使えるガラスドアで仕切られた個室。さらには、誰にも声を掛けられたくないときに逃げ込めそうな壁を向いた椅子。広報担当の細田巌さんによると、ファミレスやカフェのようなカジュアルな席が人気が高いという。

オフィス内のカフェでコーヒーを飲みながら仕事をするのも自由。“皇居ランナー”向けのシャワールームや女性のための搾乳室など、仕事以外のスペースも充実している。

一方、個人スペースはロッカーのみ。社長も同様で、日々好きな場所に座っているという。

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最終更新:2017/12/15(金) 12:41
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