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金作原の利用ルール確立へ 自然遺産登録、観光客増見据え実証実験 奄美大島

2017/12/17(日) 13:00配信

南海日日新聞

 奄美大島利用適正化連絡会議の会合が15日、鹿児島県奄美市住用町の住用公民館であった。関係者ら約40人が出席。来年夏を見込む世界自然遺産登録による観光客の増加を見据えて、遺産候補地となっている同市名瀬の金作原国有林への一般車両の乗り入れを規制し、エコツアーガイドの同行を義務付けるなど、利用ルールの確立に向けた実証実験を来年2月に行うことを申し合わせた。

 会議は環境省、林野庁、県、奄美市と警察、自然保護団体、観光関係者らで今年2月に設置。市街地に近く、奄美大島を代表する自然観察スポットとして人気が高い金作原で、自然環境の保全を図りながら、観光客が質の高い自然体験をできるように、利用ルールの導入に向けた対応策を協議している。本年度は初会合。

 事務局の県自然保護課が金作原の利用状況を報告。県が国有林にアクセスする市道奄美中央線に設置したカウンターの集計では、1日当たりの車両の入り込み台数は2014年5・3台、15年6・4台、16年7・2台。ガイド2事業者の利用者数は14年1217人、15年2896人、16年3856人といずれも増加している。

 今年3月の奄美群島国立公園指定を受けて、関係機関が大型連休中の4~5月に現地で実施した調査では、9日間の車両入り込み台数は計116台、利用者数は544人で、同時間帯の車両駐車台数は最大11台に上った。利用者の約8割がガイドを利用していた。

 金作原の利用ルールの実証実験は来年2月16~22日の7日間。期間中は▽一般車両の乗り入れ規制▽奄美群島エコツーリズム推進協議会の認定ガイド同行義務付け▽車両台数、利用人数制限―を行う。車両台数や人数などの検討を進め、来年1月に会合を開いて具体策を決める。

 出席者から「金作原へ行く道路はバスとの離合ができず危険だ。大きな事故が発生することが怖い。道路の問題を真剣に考えていかないといけない」という意見があり、事務局側は「道路の整備は難しい」として、混雑の緩和に向けて、バスツアーやガイドなどの予約状況を把握し、管理するための対策を検討する考えを示した。

 利用ルールの規制に法的拘束力はないことから、「法律や条令がないと義務付けや規制はできない。法による制度設計が将来的には必要になってくる」という指摘があった。

奄美の南海日日新聞

最終更新:2017/12/17(日) 13:00
南海日日新聞