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圏央道、4車線化着手 久喜白岡-大栄JCT間 国交省

2017/12/19(火) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

今年2月に県内区間が全線開通した首都圏中央連絡自動車道(圏央道)について、国土交通省は18日、県内全線70・5キロを含めた久喜白岡ジャンクション(JCT、埼玉県)-大栄JCT(千葉県)間の暫定2車線区間の4車線化に着手すると発表した。国が低金利で貸し出す財政投融資(財投)を活用して整備を早める。2022年度から順次供用を始め、24年度の完成を見込む。

同日、18年度予算に向けた石井啓一国交相と麻生太郎財務相の閣僚折衝で合意した。

国交省は沿線に大型物流施設や空港が立地する圏央道の整備を進めることで、物流の効率化や民間投資が伸び、生産性向上につながるとしている。

圏央道を巡っては、石井氏が11月の経済財政諮問会議で大都市圏の環状道路への重点投資を要請。同省の有識者検討会も2車線区間で正面衝突事故や渋滞が多発しているとして早期の4車線化を求める報告書をまとめ、同省は今月に入り、財投の追加を財務省に要求していた。

財投は国債の発行で集めた資金などを元手に融資する仕組みで、国交省は高速道路を保有する独立行政法人「日本高速道路保有・債務返済機構」に1兆5千億円程度を固定金利で40年間貸し付ける。機構は1兆円程度の金利負担が減り、その分を整備に充てる。

現行2車線の4車線化に加え、国交省は圏央道の未開通区間となっている千葉県の大栄JCT-松尾横芝IC間も財投を活用して整備を進め、24年度の供用開始を目指す。

ほかに東海環状自動車道の整備も進め、自治体が高速道路のICへのアクセス道路を整備する際に重点支援する制度を設け、橋梁の耐震強化も進める。

圏央道は2月下旬に境古河IC-つくば中央IC間が開通し、県内区間が全線開通したことで全体の9割が開通した。これに伴い都心から放射状に延びる6本の高速道路がつながったが、久喜白岡-大栄両JCT間は暫定2車線となっている。

圏央道の整備効果を11月にまとめた国交省によると、開通区間内の境古河IC-坂東IC間の交通量は1日平均1万7100台で、既に開通している隣接区間の交通量は3~7割程度増えた。常磐自動車道と中央自動車道間の交通は圏央道経由への切り替えが進み、都心の渋滞緩和に効果が見られた。

また、沿線の企業立地が活発で地価も上昇し、県内は4年連続で工場立地面積が全国1位となっている。

観光面は、五霞ICから車で1分の「道の駅ごか」(五霞町)の今年3~8月の来場者数が、前年同期比1万3千人増の45万4千人となり、8月の売り上げは前年比1割増加した。 (戸島大樹)

茨城新聞社

最終更新:2017/12/20(水) 11:11
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