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MAC症・結核治療の新薬候補、沖縄の海洋生物から 県内企業と北里大学教授が特許申請

2017/12/20(水) 6:00配信

沖縄タイムス

 沖縄を中心に海洋生物資源の収集をしているオーピーバイオファクトリー(うるま市、金本昭彦社長)と北里大学(東京都)薬学部の供田洋教授は18日沖縄県庁で記者会見し、「非結核性抗酸菌症」(MAC症)や結核の治療で使う新薬候補となる化合物を、沖縄本島北部の海などから採集した海洋生物から発見したと発表した。

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 両者は約10年前から、感染症やがん関連治療薬の候補となる化合物に関する共同研究を進めている。今回、MAC症の治療薬となり得る化合物を4月に発見、9月に物質特許を申請した。

 MAC症は結核に似た呼吸器感染症。せきやたんが主症状だが、重症化した場合には死亡する可能性もある。国内の患者数は年々増加傾向にある。

 結核は薬を約半年間飲めば完治するのに対し、MAC症は複数の薬を4~5年間併用しなければならず、効果的な治療薬が求められている。

 両者が発見した化合物は、沖縄などの海から取れる海綿や海藻などから抽出。MAC症の病原菌の生育を阻害する作用を確認した。金本社長によると、化合物は従来の薬に使われているものとは異なる構造を持ち、効果的な新薬開発につながる可能性があるという。金本社長は「研究が少ないので、大きな意味がある」と述べた。

 今後は公的機関などの支援などを活用して研究開発を進めるほか、米国に拠点がある国際的な新薬開発パートナーシップの活用、製薬会社との連携を通じて、新薬の開発を目指す。

最終更新:2017/12/20(水) 6:00
沖縄タイムス