ここから本文です

ブレーキ間違え、警官らはねられ死傷 82歳に有罪 家族が運転やめるよう注意…「大丈夫」と運転/地裁

2017/12/21(木) 22:41配信

埼玉新聞

 埼玉県さいたま市西区で2月、事故処理中の警察官と男性がはねられて死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた、同区の無職渡辺静被告(82)の判決公判が21日、さいたま地裁で開かれ、石川慧子裁判官は「ブレーキとアクセルを踏み間違えたのは被告の一方的過失」として、禁錮2年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮2年6月)を言い渡した。高齢ドライバーによる事故が問題となる中、渡辺被告は公判で、家族に運転をやめるように指摘されながら「自分では大丈夫だと思っていた」と運転を続けていたことを明かした。

 渡辺被告は1968年に自動車運転免許を取得。これまで大きな事故を起こしたことはなく、ペダルの踏み間違えもなかったという。被告人質問では、事故の原因について「ブレーキを踏んでいるつもりだったが、もう一回強くアクセルを踏み込んでしまった。多少動揺していた」と説明。年齢から来る判断能力の低下については「多少衰えているかもしれない」と話した。

 家族から「年だからそろそろ運転をやめた方がいい」と注意され、「慢心はなかったが、自分では大丈夫だと思っていた」と答えた。今後については、「運転するつもりはない」と取り消された運転免許の再取得を否定。被害者に対しては「本当に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。

 判決によると、渡辺被告は2月7日午後0時20分ごろ、さいたま市西区の市道で、事故処理のために普通乗用車を後退させる際、ブレーキとアクセルを踏み間違えて2人に衝突。男性巡査に約14日間のけがを負わせ、同区の自営業神田幸三さん=当時(65)=を重症胸部外傷による出血性ショックで死亡させた。

最終更新:2017/12/22(金) 0:02
埼玉新聞