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中国の出前アプリ「餓了麼」、聴覚障害の配達員向け自動音声通知機能を開発

2017/12/23(土) 20:35配信

CNS(China News Service)

【東方新報】インターネット上で少し前、中国の出前サービス大手「餓了麼(Ele.me)」の利用者による書き込みが話題になった。

「配達員が何度もワンコールだけ鳴らして電話を切るので怒っていたが、メッセージが来ていたことに気づいた。メッセージには『配達員です。聴覚障害があるためメッセージで失礼いたします。到着した際には、電話を一度だけ鳴らします』『会社の入口に到着しました』『受付に預けておきました』と書かれていた。メッセージを読んで、理由も知らずに怒っていたことを大変後悔した」といった内容だった。インターネットユーザーからは、「この配達員のくじけない仕事ぶりに感動した」といったコメントが殺到した。

 餓了麼は、障害のある人も積極的に配達員として採用していることから、配達員が使用するアプリ「蜂鳥配送」に、聴覚障害の配達員のために新たな機能を追加した。この書き込みがきっかけで、障害がある配達員が利用者と意思疎通を図る上で苦労している問題を解決すべく、研究チームがアプリを改良したという。同社は以前にも、「ボイスオーバー(VoiceOver)」といった文字読み上げツールを利用し、視覚障害のある利用者向けにアプリを改良した。毎回アプリを更新する際には、視覚障害者に試してもらってから、リリースしている。  

 聴覚障害のある配達員向けアプリ「蜂鳥配送」は、注文を受けた配達員が聴覚障害者の場合、利用者が配達員への通話ボタンを押すと、画面に「配達員は聴覚障害者です」と表示され、メッセージ機能を利用して連絡を取るように勧める。

 一方、配達員の画面には頻繁に使用するメッセージが表示され、ボタン一つでメッセージを送ることができるようになっている。さらに、ボタン一つで利用者に電話をかけることもでき、利用者が電話を取ると配達完了の自動音声メッセージが流れる。

 研究チームの責任者は、「新たな機能を追加したことで、聴覚障害のある配達員の仕事の効率を高めることができ、利用者に対するサービスも保証できる。今回、改良のきっかけとなった配達員への書き込みは、我々も感動し、障害のある配達員を守る責任を改めて重く受け止めた。今後も配達員や利用者の意見を反映させながら改良を重ね、より良いアプリを目指したい」と話した。

 利用者はアプリを通じて配達員を評価することができ、障害のある人でも評価がよければ昇給することができる。「科学技術により平等を促進しよう」をモットーとし、障害者が自分の力で普通の生活を送れるようにサポートしていくという。(c)東方新報/JCM/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:2017/12/27(水) 8:10
CNS(China News Service)