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コネクテッドカーには必須の設備――IDC Japan、国内IoT向けエッジマイクロデータセンター数の予測を発表

2017/12/25(月) 8:00配信

@IT

 IDC Japan(以下、IDC)は2017年12月20日、IoT(Internet of Things)向け国内エッジマイクロデータセンター数の予測を発表した。2017年末の1037カ所から、2021年末には4354カ所に増加すると予測する。

 「エッジコンピューティング」とは、端末の近くでデータを処理すること。IDCでは、エッジコンピューティングを行うシステムの設置場所を「エッジIT」と呼び、特に独立したスペースやフロアを設け、サーバやストレージ装置、IoTゲートウェイ、ネットワーク機器などを設置してユーザー固有の業務を処理する設備を「エッジマイクロデータセンター」と呼んでいる。

 今回は、「コネクテッドカー」および「製造工場」の2つのユースケースについて予測した。IDCは、「2017年末時点で1037カ所あるエッジマイクロデータセンターの多くは、工場へのIoTの試験導入や実証実験を目的としたエッジIT」と推定。2021年末までにエッジマイクロデータセンターが4354カ所まで増加する理由について、「工場への導入に加え、コネクテッドカーに向けたエッジ拠点が増えるため」としている。

 今後、コネクテッドカー向けのエッジ拠点は、都市部や幹線道路で映像や音響コンテンツなどを自動車に配信する「インフォテイメントサービス」に多く利用される見込みだ。IDCは、「企業が新たなエッジマイクロデータセンターのために、サーバルームなどを新設する必要性は小さい」と分析している。これは、1カ所のエッジマイクロデータセンターに必要な設備規模が小さいため。平均的にはサーバラック1本に収納可能な程度で、既設のサーバルームやデータセンターの空きスペースで済む。

 ただし、IDC JapanのITサービスでリサーチマネジャーを務める伊藤未明氏は、「2021年以降はミッションクリティカルなエッジ処理が増える可能性が高く、電源システムや冷却システムの増強が必要になる場合も増えるだろう」と述べている。

最終更新:2017/12/25(月) 8:00
@IT