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中間期の預金35兆3251億円増加、地銀、第二地銀では利ざやの悪化が続く

2017/12/27(水) 15:08配信

帝国データバンク

 11月に金融庁が公表した金融行政方針では地域金融機関に対して持続可能なビジネスモデルの構築を求められたほか、他の監督官庁からは、地銀による同一県内シェアが大きく高まる統合の動きに対するけん制はもちろん、利用者へのメリット、他の手法の検討なども考慮すべき旨の意見なども聞かれ、再編に向けた取り組み、将来に向けた課題は複雑化している。 

 帝国データバンクは、国内主要112行(大手銀行7行、地方銀行64行、第二地方銀行41行)の2017年9月末(9月中間期)の預金(譲渡性預金含まず)、貸出金、預金利息(支出)、貸出金利息(収入)、利ざやの推移について調査・比較した。
  
※ 大手銀行7行は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、新生銀行、あおぞら銀行。各数値は各行の2017年9月中間期の決算短信(単体ベース)に記載されている数値を採用

利ざや動向は前年同期から1.2%増加するも、112行中81行で減少

1. 2017年9月末の国内主要112行の預金は727兆1946億7100万円となり、2016年9月末比で35兆3251億1000万円増加(5.1%増)。大手銀行、地方銀行、第二地方銀行の3業態すべてで増加し、大手銀行(25兆6027億8700万円増、6.8%増)の増加が目立った

2. 2017年9月末の国内主要112行の貸出金は508兆2149億1100万円となり、2016年9月末比で17兆6051億300万円増加(3.6%増)。3業態すべてで増加した

3. 預金者に対して支払った預金利息は、2017年9月中間期(2017年4月~9月)で4442億2700万円となり、2016年9月中間期(2016年4月~9月)比で1530億6700万円増加(52.6%増)。大手銀行(74.8%増)で増加した一方、地方銀行(11.2%減)、第二地方銀行(19.3%減)で減少した

4. 融資先から受け取った貸出金利息は、2017年9月中間期で3兆2281億2300万円となり、2016年9月中間期比で1872億2500万円増加(6.2%増)。大手銀行のみ増加した

5. 2017年9月中間期の利ざや(貸出金利息-預金利息)は、2兆7838億9600万円となり、2016年9月中間期比で341億5800万円増加(1.2%増)。大手銀行のみ増加した

6. 地方銀行と第二地方銀行を対象とした地域別(本店所在地別)動向では、9地域すべてで預金、貸出金ともに増加。預金は「北陸」、貸出金は「中国」の増加率が最も高かった

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最終更新:2017/12/27(水) 15:08
帝国データバンク