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鎌倉銘菓「クルミッ子」Amazonやメルカリで高額転売相次ぐ 製造元が「買わないで」と呼びかけ

2017/12/28(木) 12:38配信

ねとらぼ

 鎌倉の銘菓「クルミッ子」が、オンラインショップなどで定価の2倍以上の価格で高額転売されていることが問題視されています。製造元の鎌倉紅谷(神奈川県鎌倉市)はねとらぼ編集部の取材に対し、「食品の転売は大変危険なもの。憤りを禁じえません」と話し、正規販売品以外の商品は絶対に買わないようにと呼び掛けています。

【定価約3倍の「クルミッ子」の転売画面】

 自家製のキャラメルにぎっしり詰め込まれたクルミをバター生地で包んだ「クルミッ子」は、鎌倉の定番おみやげとして知られるお菓子。人気の反面、職人がひとつひとつ手作りしていることもあり、生産数が限られていることなどから、Amazonやメルカリなどでの転売が相次いでいます。

 Amazonでの転売商品を見てみると、定価702円(税込)の5個入りは1950円、定価2332円(税込)の16個入りに至っては5980円と、定価をはるかに超える価格で転売されていることが分かります。さらにこのショップの出店者名は「鎌倉紅谷」となっており、購入者の多くは正規ショップだと誤解して商品を購入しているようです。

 こうした状況について鎌倉紅谷は、12月27日に改めて「不正転売商品にご注意ください」というお知らせを発表。「当社では、インターネット販売につきまして『鎌倉紅谷オンラインショップ』と一部百貨店オンラインストア及びアンテナショップのみの取扱いとなっており、これら以外でのネット販売は一切しておりません」と注意喚起しています。

 ねとらぼ編集部が鎌倉紅谷に取材を申込んだところ、代表取締役を務める有井宏太郎社長が応じてくれました。

●鎌倉紅谷「年末による弊社通販のお休み期間をまるで狙い撃ちされたようなタイミングでの転売……」

――12月27日に改めて不正転売に関するお知らせが発表されましたが、転売発見に至るまでの経緯を教えてください。

有井社長:2016年の秋ごろにお客さまから「正規販売より高い価格で購入してしまった」というお問い合わせをいただきました。その後定期的に調査を続けたところ、メルカリ、Amazonでの転売の実態について把握しました。

――商品が転売されていることについてどう思われますか。

有井社長:今回のAmazonでの転売は年末による弊社通販のお休み期間をまるで狙い撃ちされたようなタイミングでの転売です。弊社の生産が追い付いていないのが一番の要因なのかもしれませんが、そんな中でも必死に職人たちが作った品物が「転売」というお客さまに不利益な価格で販売されていしまっていること、また本当のお客さまが商品を購入できず悔しい思いをされている一方で、一部の買占めによってこのような事態となってしまっていることに憤りを禁じえません。「売り切れが早い」とお叱りを受けることがあるのですが、こうした行為がなければ少しでも多く本来のお客さまにご購入いただけていたはずだと思います。

――転売に対しての対策などは検討されていますか。

有井社長:食品の転売は大変危険なものと考えています。こうした情報発信などをしていくことにより、弊社のみにとどまらず、全ての食品転売の撲滅に少しでも寄与していくことができたらと願っています。弊社としても転売サイトからの購入を本当に食い止めていかなくてはと、最善を尽くしていきたいと考えています。

 12月10日には大人気の日本酒「獺祭」(だっさい)の蔵元、旭酒造(山口県岩国市)が読売新聞全国版に「お願いです。高く買わないでください」という意見広告を出すなど、食料品の不正転売が問題視されている昨今。定価とは異なる価格の商品を見つけた際には注意が必要です。

取材協力:鎌倉紅谷

最終更新:2017/12/28(木) 17:32
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