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岐阜市鷺山の同一住所250世帯 ようやく解消へ

2017/12/28(木) 9:07配信

岐阜新聞Web

 岐阜市鷺山に約250世帯もある同一住所「鷺山1769-2」が来年度、新住所の「鷺山南○-○」に変更されることが27日、関係者への取材で分かった。建物ごとに住所が割り振られるため、各世帯を区別できるようになる。同一住所内に複数の住宅が存在し、郵便配達の際などに不都合が生じており、長い間、住民が対策を市に要望していた。市は来年度予算案に住所変更に伴う経費を計上し、表示板などを設置していく。
 市によると、対象の土地は、かつて近くを流れていた長良古々川(ふるふるかわ)の河川敷で更地だったが、市が1950年に購入し戦後復興市営住宅を建てた。その際、広大な範囲の地番がそのままになったという。
 2003年、細江茂光市長が「まちづくりトーク」で住民から直接話を聞き、市は対策を検討し始めた。現在の不動産登記などに使用されている住所とは別に、川や道路などで区域を定め建物の所在地を表す「住居表示」に基づく住所を作ろうとした。そのためには通常、土地の境界をはっきりさせる必要があるが、地区内の境界が膨大で公図もいびつなため画定作業は停滞した。
 15年1月に再びまちづくりトークで要望があり、市は総務省や県に相談。異例だが、境界を画定させずに住居表示をすることができると判明した。
 住居表示は、川や道路で区域を定めるため周辺住宅も巻き込んでの住所変更となり、近くに約60世帯ある「鷺山1768-5」も含め、計約7万平方メートルの約380世帯が19年2月に新住所になる予定。
 地区内に住む男性(66)は「大事な書類を別の人の所に届けられたこともあるので変更は助かる」、主婦(53)も「宅配業者に宛先を尋ねられたり、家に人を招いても来られないことがあった」と実情を話し、ようやく実現する変更を歓迎する。
 一方、住所に通称名を使う人もおり、「不便はない。長年住んでいて今更変えられるのは困る」と言う人も。市市民課は「通称名も検討したが総務省に不適切とされた。住民には変更に伴う負担を軽減させる手だてを考えている」と話す。
 市は運転免許証やマイナンバーカードの住所変更手続きを公民館で一斉に行う機会を設けるなど、措置を講じる予定だ。

岐阜新聞社

最終更新:2017/12/28(木) 10:34
岐阜新聞Web