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タイとJリーグの関係が劇的に動いた2017年…急成長するタイサッカー界の一年を歩みを振り返る

2017/12/28(木) 23:06配信

SOCCER KING

■タイ人初のJ1選手、チャナティップの衝撃

 2012年からJリーグが推進してきた「アジア戦略」において、タイは最も重視されている国と言っていい。戦略の拠点である東南アジア諸国の中で、国の規模とサッカーの実力のバランスで先頭に立つ存在だからだ。2017年はそのタイとJリーグの関係が劇的に動いたシーズンだった。

 2016年12月にタイ代表の中心選手であるチャナティップ・ソングラシンが、タイリーグのムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍することが発表された。ムアントン・ユナイテッドがACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出場することもあり札幌でのプレーは7月からとなったが、半シーズンで見せた活躍とその反響は期待を上まわるものだった。

 第19節の浦和レッズ戦でJリーグデビューを飾ると、すぐにレギュラーに定着してほとんどの試合でスタメン出場。厳しい残留争いをしていたチームの欠かせない戦力となって、同じく後期から加入したジェイ・ボスロイドとともにJ1残留の立役者となった。

 チャナティップの移籍を機に、タイではJリーグ中継が本格的にスタートした。タイのメディアが札幌に常駐してチャナティップの情報を日々発信していたこともあり、タイにおけるJリーグの露出は劇的に増す結果となった。チャナティップのJリーグデビューは、Jリーグ「アジア戦略」にとってもエポックメーキングな出来事であったのは間違いない。

■タイ代表のエース、ティーラシンもJリーグへ

 チャナティップの衝撃は、Jクラブのタイ人選手への関心をさらに高めることにもつながった。12月にはサンフレッチェ広島がタイ代表の10番を背負うティーラシン・デーンダーの獲得を発表。2010年代に入って東南アジア最高の選手と評され続けてきた万能ストライカーが、来季のJリーグでどんなプレーを見せてくれるか期待したい。

 2017年にJリーグでプレーしたタイ人選手はチャナティップだけではない。J3の鹿児島ユナイテッドにはタイ人初のJリーガーとしてU-19タイ代表FWのシティチョーク・パソが加入、さらに7月にはFC東京がU-23タイ代表で20歳のジャキットをクラブ間提携を結ぶバンコク・ユナイテッドからの期限付き移籍で獲得した。

 FC東京U-23で主に中盤の右サイドでプレーしたジャキットは、J3で11試合に出場。最終節のセレッソ大阪U-23戦ではゴールも決め、タイ人選手としてJリーグ初ゴールをマークした。FC東京はジャキットの順応性の高さとポテンシャルを高く評価しており、本人も来季もJリーグでのプレーを望んでいることから、契約延長を視野にレンタル元のバンコク・ユナイテッドと話し合いが持たれることとなっている。

 タイ人選手のJリーグ移籍に関しては、一般的に内弁慶と言われるタイ人の性格から環境への順応面で危惧する見方もあった。もちろん個人差はあるだろうが、今季Jリーグでプレーしたタイ人選手たちは見事に順応しており、杞憂であったことを証明した。2017年から適用された「提携国枠」によってタイ出身選手は日本人と同じ扱いで出場できるというメリットがあることを考えても、タイ人選手のJリーグ移籍の流れが加速するのは確実だろう。

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最終更新:2017/12/28(木) 23:13
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