ここから本文です

「麦チョコ」と呼んでほしい。ウガンダと日本で生きる高校生の僕は、もっと黒くなりたかった

2017/12/29(金) 7:05配信

BuzzFeed Japan

「性別は人間です」

ただ、どんなに望んでも肌の色は変わらない。

日本に戻ってからは、ハーフの自分だからこそできることは何か、と考えるようになった。

高校1年の冬から9カ月間、ニュージーランドに留学した。通っていた現地の高校では、トランスジェンダーの生徒の要望によって、ジェンダーフリーのトイレが整備された。

人種だけでなく、性も多様なのだ。特異性だとして見ていたものを、多様性として見るようにすると、世界はぐんと広がった気がした。

日本人かアフリカ人か、男性か女性か、そんな所属にとらわれることなく、自分の好きなものや心地よいことを、自分の力で選びとっていく。それができるのだということを、同じ高校生に伝えたい。

三浦さんは10月14日、UN Womenと資生堂が共催したジェンダー平等を考えるシンポジウムで、こんなスピーチをしている。

「父の故郷は東アフリカのウガンダです。この国では、ゲイが違法とされています。恵まれた日本に生きる皆さんには、想像できますか?」

「私の理想は、性別が自由な社会になってほしいです。日本って結構、性別のチョイスが狭いかなと思います。自分たちの本当の性別は人間だと、私は思っています」

正直に言うと......と三浦さんは苦笑いする。

「性の多様性については、ニュージーランドに留学するまでは意識したこともありませんでした。調べるうちにニュースが耳に入るようになって、ウガンダでゲイが違法だということを知って疑問を感じたり。後付けですね(笑)」

「社会には壁ってありますか?」

三浦さんがまず取り組みたいのは、ウガンダのゲイ合法化でも日本でのジェンダーフリートイレの整備でもなく、高校生にとってごく身近な「当たり前」への問いかけだ。

制服はなぜ男女別に決められているのか。なぜ体育などは男女別に分けられ、個人の能力別ではないのか。テレビに出てくるタレントのイメージをもとにLGBTを語っていていいのだろうか。そもそも学校で性の話題を口にしづらいのって、どうしてなんだろう?

「性別でもなく人種でもなく、一人の人間として見てもらいたい。だから、僕が気に入っている黒い肌を僕の特長として認めてもらえるのは、とてもうれしいことなんです」

三浦さんは最後に、少し心配そうに、しかしまさか信じられないことのように、記者に聞いてきた。

「日本で社会に出ると、ジェンダーの壁ってあるんですか?」

もしあるのなら、高校生の今と同じように「その壁って、なくてもいいんじゃない?」と言いたい。三浦さんは将来、日本で学ぶことも、ウガンダの若者とともに学ぶことも、両方を考えているという。

2/2ページ

最終更新:2017/12/29(金) 7:05
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事