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マスコミが報じる「安室奈美恵」は、2001年で止まっている。

2017/12/31(日) 11:05配信

ハフポスト日本版

大みそかに生放送されるNHKの紅白歌合戦に歌手の安室奈美恵さんが出る。紅白出場は14年ぶり、10回目。安室さんは2018年9月に引退するため、最後の紅白となる。

安室奈美恵さんの輝かしい活躍 画像で振り返る

2017年9月に安室さんの引退が伝えられてから、メディアは安室さんの思い出や功績を語り合ってきた。だが、その多くは、「“20世紀の安室奈美恵“のイメージで止まっている」と、エンターテインメント業界を取材してきたライターの松谷創一郎さんは話す。

私たちは、本当の、いまの安室奈美恵を知らないのかもしれない。松谷さんに寄稿してもらった。(ハフポスト日本版編集部)

「CAN YOU CELEBRATE?」ばかりを流すワイドショー

2017年9月20日に引退が伝えられて以降、芸能マスコミは安室奈美恵について報じてきた。だが、筆者はそれについて強い居心地の悪さを抱いてきた。

なぜなら、テレビの情報番組(ワイドショー)を中心に、その多くは1990年代の「アムラー」時代ばかりを取り上げていたからだ。BGMで流されるのも、産休を控えた1997年に紅白で披露した「CAN YOU CELEBRATE?」ばかり。たしかにもっともヒットした曲ではあるが、もはや20年前だ。

「アムラー」以後を知る者にとって、その報じ方はとても違和感がある。小室哲哉のプロデュースを離れた2000年代前半以降、安室奈美恵は一線で活躍しながら、先進的な姿勢でダンスミュージックに取り組んできた。毎年50以上のライブツアーをおこない、2年に1回ほどのペースでアルバムも発表してきた。

1990年代中期以降、地上波テレビの歌番組がトーク中心となったことで、歌手やミュージシャンに、歌だけでなく、人柄や話の面白さなど「キャラクター性」が求められていくなか、安室はそうした状況に背を向けて音楽とダンスに打ち込んできた。しかし、引退の段になると、そうした彼女の姿は多く伝えられず、まだ彼女が10代の頃の「アムラー」ブームと「CAN YOU CELEBRATE?」ばかりが取り上げられる。このズレはなんだろうか。

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最終更新:2017/12/31(日) 19:39
ハフポスト日本版