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山田直輝が浦和に帰還 湘南での3年で何が変わったのか

1/1(月) 17:20配信

VICTORY

新シーズン、国内タイトル奪取を目指す浦和レッズに、頼もしい男が帰ってきた。山田直輝、27歳。かつて浦和のアカデミーに数々のタイトルをもたらし、18歳でフル代表デビューも果たした逸材が、4シーズンぶりに赤いユニフォームに袖を通す。浦和を離れていた間に、どのように変わったのか。専門誌時代から追い続けている杉園昌行氏に伝えてもらう。(文=杉園昌之)

下部組織出身のタレントの帰還

4年ぶりに「浦和のハート」が地元に帰ってくる。

12月7日、山田直輝が3シーズン期限付き移籍していた湘南ベルマーレから浦和レッズに復帰すると発表された。

「昔の山田直輝ではなく、成長した山田直輝を埼スタで見せることが恩返しだと思っています。勝つために帰ってきました」

浦和を通じて、出された本人のコメントには自信がにじんでいた。

かつて埼玉スタジアムで「俺たちの直輝。浦和のハート」と歌い続けた浦和サポーターは、トップチームに昇格したばかりの姿に思いを馳せているかもしれない。

外の空気を吸ってきた27歳の山田は、「昔」という言葉には敏感に反応する。

「昔の僕の姿に戻れば、それは停滞なので。僕は湘南で変わり、あの頃よりも成長している」

昔の山田直輝--。

浦和ジュニアユースからの生え抜きで、中学年代、高校年代でともに日本一を経験。下部組織の「黄金世代」と呼ばれたチームの主軸を担った。2009年にトップチームへ昇格すると、1年目のシーズン序盤から期待どおりの活躍を見せる。縦横無尽に走り回る運動量、攻撃のリズムをつくるワンタッチパス、決定機を演出するスルーパス、果敢に縦パスを入れる度胸、いずれも目を見張るものがあった。当時、日本代表を率いていた岡田武史監督にも、その才能はすぐに認められた。09年5月、キリンカップのチリ戦で日本代表デビューを飾ると、いきなり本田圭佑の代表初ゴールをアシスト。名将も18歳の堂々たるプレーに舌を巻き、代表のコーチングスタッフには「すごい才能を持っている」と漏らしていたほど。ここから一気にスターダムにのし上がっていくと思った人は多いはずだ。

しかし、その後は度重なるケガに悩まされた。ハムストリング、右足腓骨骨折、左膝の靭帯損傷、腰痛など、負傷箇所を並べると、切りがない。毎年のように離脱と復帰を繰り返していると、浦和でもいつしか出場機会が減少。15年1月には当時J1の湘南へ期限付き移籍することに――。

「自分らしいスタイルでピッチを駆け回る」

そう誓って、生まれ育った浦和を一度離れた。

当初、レンタル期間は1年間だったものの、その翌年も期限を1年延長。そして、さらにもう1年。湘南で過ごした期間は、Jリーグでは異例ともいえる3年にも及んだ。

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最終更新:1/2(火) 8:59
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