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80~90年代日本車が北米で大人気のワケ 日本の実情にハマる「15/25年ルール」とは?

1/3(水) 14:10配信

乗りものニュース

日本のかつての名車たちが北米へ流出している?

 近年、80年代~90年代の日本車が北米(カナダ・アメリカ)で大変人気が高くなっています。日本車といっても、当時北米で販売されていた車ではなく、日本で製造、販売され日本のユーザーが乗っていた右ハンドルの日本の中古車です。車種でいえば日産「スカイライン」や、マツダ「RX-7」、トヨタ「スープラ」や三菱「デリカ」、同「パジェロ」などの車種です。

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 本来、右側通行の国であるカナダやアメリカでは右ハンドル車の輸入は認められていません。理由は、右ハンドル車の走行は危険とされていること、そして、他国の自動車を簡単に流通させないための、関税の一種のようなものともいえるでしょう。日本はご存知の通り、左右どちらのハンドルでも輸入、登録、走行が可能です。そして、輸入車に対する関税もゼロです。

 そのようなわけで、北米では一般ユーザーが乗れないはずの右ハンドル車ですが、「25年ルール」(カナダは15年)と言われるとある規制緩和措置によって、80-90年代に登録された日本の中古車がスポーツカーや4×4を中心に、どんどん北米に流れて行っているのです。

 アメリカで25年ルールが適用されるのは、製造から25年が経過した車です。また、カナダではそれより10年早く「15年ルール」が適用されます。前述のように、カナダやアメリカの北米では右ハンドル車の走行はできませんが、15/25年ルールの適用によって、輸入販売が可能になるというわけです(アメリカでは25年ルールをせめて20年に、できればカナダと同じ15年に短縮させよう、という動きが自動車メディアやユーザーのあいだで盛んです)。

ハンドルの位置だけではない「25年ルール」

 実は、25年ルールとはハンドルの位置に関する規制だけが緩和されるわけではありません。アメリカは車検の代わりに、「スモッグテスト」と言われる排ガス検査がありますが、そのような検査も関係なくなります。シートベルトがないクルマもOK。つまり製造から15/25年(カナダ/アメリカ)を経過すれば、北米で車を輸入、販売、走行に関わる全ての規制がなくなると言って良いでしょう。

 最近の日本車は製造から25年経過してもまだまだ現役で問題なく乗れる車が多いので、北米で引っ張りダコとなり、日本での中古車価格も高騰している状況にあります。ただし気を付けないといけないのは、合衆国政府は25年ルールでOKを出しても州ごとに、たとえば「シートベルトがないクルマはダメ」「州独自の排ガステストに合格しないとダメ」といった決まりを設けている場合もあります。その場合は州の規制が優先されます。

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