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日比谷の池に杏葉紋瓦 「水抜く」テレビ企画で発見、鍋島藩屋敷の存在裏付け

1/3(水) 14:03配信

佐賀新聞

 池の水を抜いて調査する人気テレビ番組で、東京都千代田区の日比谷公園内にある雲形池から、鍋島藩の家紋である杏葉紋(ぎょうようもん)が入った軒丸瓦の破片が見つかった。江戸時代に鍋島藩の江戸上屋敷が位置した場所で、佐賀県文化財課は「屋敷の存在は史実として分かっていたが、遺物で裏付けられた」と意義付ける。瓦の破片は佐賀市の佐賀城本丸歴史館で展示している。

 番組は、テレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く大作戦」。生態系の調査や外来生物駆除を目的に池の水を全て抜くシリーズ企画で、昨年9月4日放送分で雲形池を調べた。発見された遺物を静岡大名誉教授の小和田哲男氏(歴史学)が鑑定したところ、鍋島家の杏葉紋と判断されたという。

 軒丸瓦は円形で、直径約12センチ、厚さ3~4センチ。全体に杏葉紋があしらわれている。県文化財課は「佐賀城城内の天守台や本丸の発掘調査でも見つかっているが、それらは図柄が簡略化されている。今回見つかったものは家紋がはっきりしている」と特徴を挙げた。

 展示は2月4日まで。3月17日に開幕する肥前さが幕末維新博覧会を前に、県が所有者の東京都から借り受けた。維新博事務局は「第10代藩主鍋島直正も江戸で生まれ、江戸滞在中の多くを上屋敷で過ごした。今回の展示で幕末維新期に興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待する。

最終更新:1/4(木) 15:24
佐賀新聞