ここから本文です

姿消すJALグループ最小ジェット機CRJ200 じゃじゃ馬、軍用機エンジン…関係者は語る

1/4(木) 14:10配信

乗りものニュース

「リージョナルジェット」、この飛行機から

乗りものニュース

 史上初の50人乗りリージョナルジェット(かんたんにいえば短距離ジェット機)、ボンバルディアCRJ200が2018年1月、日本の航空会社から姿を消します。

この記事の画像をもっと見る(55枚)

 CRJ200は1989(平成元)年に開発が着手された飛行機で、日本の航空会社で現在これを運用しているのは、JAL(日本航空)グループのJ-AIRのみ。全長26.8m、全幅21.2m、全高6.2m、座席数は50と、JALグループ最小サイズのジェット機です。ちなみに、145席の小型ジェット旅客機ボーイング737は全長36.4m、全幅28.9m、全高11.1m(数値はJALのB737-400)。J-AIRによるとCRJ200は画期的な飛行機といわれ、この登場によって「リージョナルジェット」という言葉が生まれたそうです。

 J-AIRはCRJ200を2001(平成13)年より導入し、最大9機を所有していましたが、古くなったことなどから2016年より順次退役。全機の退役まで約1か月になった2017年12月26日(火)、「ボンバルディアCRJ 退役記念チャーターツアー」を実施しました。

ツアーは1泊2日で、伊丹空港格納庫でのCRJ200見学、特別なルートでのCRJ200チャーターフライトなどを楽しむもので、料金は羽田発13万4000円、伊丹発11万4000円(1室2名)。販売したジャルパックによると、発売から約1時間で完売。7歳から60代までの32名(男性27、女性5)がツアーに参加したそうです。

「軍用機のエンジンなので―」関係者は語る

「ボンバルディアCRJ 退役記念チャーターツアー」1日目の夜にはトークショーが開催され、パイロット、CA、整備士がCRJ200について語りました。

「CRJは揺れに強いです。コクピットでは揺れをあまり感じません。エンブラエル機は“波に乗っていく”のですが、CRJは揺れをバリバリ切り裂いていく感じです」(J-AIR 機長 小堺康弘さん)

「推力が大きく、かなり『じゃじゃ馬』です。扱えるようになるのは難しいです。ビジネスジェットを大きくしたものなので、操縦はそういう部分で難しさがあります」(J-AIR 機長 荻嶋英一さん)

「軍用機のエンジンなので故障しません。ただ、エンジンが機体の左と右にあり、左エンジンなら1時間で終わる整備が、(機体が支障になる)右は何時間もかかることがよくあります」(J-AIR 整備士 石丸勝久さん)

 ちなみにCRJ200のエンジン、GE製CF34-3B1は、アメリカ空軍の攻撃機A-10と同系統のものです。

「空調が冷えてくると機内が白く、モヤがかかったようになり、『煙が出てきたよ』と初めて乗られたお客さまからお声をいただくことがあります」(J-AIR 客室乗務員 渡邉有美子さん)

「雨や雪のときはドアを閉めると、階段にたまっていた雨や雪が降りかかってきます。ただ何年もやっていると、避けるタイミングがわかります」(J-AIR 客室乗務員 牛澤菜穂子さん)

 CRJ200はドアを開くとそれが階段になり、乗降できる構造になっています。

 日本の航空会社で最後となるCRJ200の運航は、2018年1月31日(水)、松山発伊丹行きJL2310便がラストになる予定です。

恵 知仁(乗りものライター)