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デマに追い詰められた女子高生の自殺描く「飢えたライオン」ロッテルダム映画祭出品

1/5(金) 22:10配信

映画ナタリー

「子宮に沈める」「体温」で知られる緒方貴臣の監督作「飢えたライオン」が、第47回ロッテルダム国際映画祭のVOICES部門に出品されることがわかった。

【写真】「飢えたライオン」(他4枚)

「飢えたライオン」は、担任教師が児童ポルノ禁止法違反の容疑で警察に連行されたクラスの生徒・杉本瞳を軸にした作品。流出した性的動画に教師の肉体関係の相手として映っているとデマを流された瞳は、追い詰められ自殺する。教師の逮捕と生徒の自殺はマスコミにより大々的に報道され、社会には現実とは異なる瞳の印象が植え付けられていく。

瞳を演じたのは舞台「熱海殺人事件-ザ・ロンゲスト・スプリング-」の出演を控える松林うらら。瞳の彼氏・藤川ヒロキに「鋼の錬金術師」の水石亜飛夢、瞳の母・裕子に「淵に立つ」の筒井真理子が扮し、菅井知美、日高七海、加藤才紀子、竹中直人らがキャストに名を連ねた。YouTubeでは予告編が公開中だ。

緒方は「ここ数年の日本で起こった事件の被害者への世間の反応や報道のあり方に疑問を持ったことをきっかけに、日本に向けて制作した作品です」と説明。映画祭への出品については「東京国際映画祭での上映以来、数々の海外映画祭から上映オファーがきており、作品で扱ったことは日本に限った現象ではないと感じ始めています。この予想が確信になるのかどうか、海外の方々の反応が今から楽しみです」と述べている。

なお第47回ロッテルダム国際映画祭は、現地時間1月24日から2月4日にかけてオランダで開催される。

緒方貴臣 コメント
ここ数年の日本で起こった事件の被害者への世間の反応や報道のあり方に疑問を持ったことをきっかけに、日本に向けて制作した作品ですが、東京国際映画祭での上映以来、数々の海外映画祭から上映オファーがきており、作品で扱ったことは日本に限った現象ではないと感じ始めています。この予想が確信になるのかどうか、海外の方々の反応が今から楽しみです。

松林うらら コメント
誰もがなりうるであろう主人公を自分だけでなく、現代に生きる若者達を重ねて演じました。是非、ロッテルダム映画祭でたくさんの方に「飢えたライオン」を観ていただきたいです。

水石亜飛夢 コメント
現代社会の闇がリアルに描かれています。観た方によって受け取り方も異なるのではないのでしょうか。
映画祭でみなさんが何を持って帰ってくださるか、楽しみです。

筒井真理子 コメント
ネット情報の不安定さが浮き彫りにされた作品です。今後も様々な国や立場の人に広がっていく事を願います。世界の人が緒方貴臣監督と言う才能に触れ、どう感じてくれるのか楽しみです。

(c)2017TheHungryLion

最終更新:1/5(金) 22:10
映画ナタリー