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<昭和のカケラ>年末年始・特別編

1/5(金) 16:33配信

佐賀新聞

 平成も終わりを迎えようとしているのに、昭和の風景を昨日のことのように思い出すことがある。多感な時代を過ごしたからなのか、それとも時代自体が濃密だったのか。今に残る「昭和的」モノを、あえてフィルムで撮影して振り返る企画「昭和のカケラ」。今回は年末年始らしいモノを中心に集めた。

 ●丸型ポスト

 正式名称は「郵便差出箱1号(丸型)」。昭和24(1949)年に登場し、昭和45(1970)年に角型が登場するまで、ポストといえばこの形だった。コロンとしたデザインは日本の風景によくなじむ。相手を思い、手紙を書き、切手を貼って投函する。当たり前だったことが、年賀状の時期ぐらいになってしまった。

 ●湯たんぽ

 夜中に寝汗で目が覚めるほど温かい上、電気も使わず火災の心配もない湯たんぽ。主流は金属からポリエチレン製に移ったが、お湯を注いで使う仕組みは変わらない。ストーブのやかんから熱湯を注ぎ、布にくるんで布団に入れれば今夜も快眠間違いなし。翌朝、中のぬるま湯で顔を洗える優れものだ。

 ●日めくりカレンダー

 日めくりカレンダーは日付、曜日以外の情報も満載。月の満ち欠け、潮の名称、六曜、二十四節気、年中行事に加え、格言まで載っていたりする。しかし何よりの効用は一年の厚みを実感でき、日々薄くなっていくことで時間の経過を意識できることではないだろうか。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る…」。今年こそ! 

 ●白金カイロ 

 ふたを開けベンジンを入れ、着火して、ふたを閉じる。白金カイロは、わずかな燃料だけでまる一日温かい。しかも、パーツを交換すれば一生モノのエコ商品だ。使い捨てカイロ「ホカロン」(昭和53年=1978年発売)がヒットし、めっきり見かけなくなったが、今でも製造されている。クジャク模様の透かしを見ただけでベンジンのにおいまで思い出す。

 ●ゲイラカイト 

 初めて見た時の衝撃は忘れない。血走った二つの目を持ったゲイラカイトが、高く高く空を舞い下をにらんでいた。たこ揚げ界の「黒船」到来。なじみのやっこだことはすべてが異次元だったが、700円以上と高価だった。ようやく類似品を買えたのは翌年のこと。あちこちの電線に糸の切れたたこがぶら下がっていた。

最終更新:1/5(金) 16:33
佐賀新聞