ここから本文です

平昌チケット、日本での販売好調 宿泊代など“五輪価格”…効果は限定的

1/8(月) 7:15配信

SankeiBiz

 平昌五輪のチケットの日本での売れ行きが好調だ。人気選手の観戦ツアーは応募が予定数を超え、2020年東京五輪・パラリンピックを控えて関係者の最後の視察機会となることから法人・団体需要も多い。開幕を1カ月後に控え、旅行業界は活気づいている。

 ◆“羽生人気”は別格

 平昌五輪の公式指定旅行代理店として、観戦チケット付きのツアーを国内で企画・販売できるKNT-CTホールディングスと東武トップツアーズ、JTBの指定旅行代理店3社は、昨年3~5月にフィギュアスケート男子シングルの観戦ツアーの募集を開始。

 このうち、5回目のツアー募集を終えたKNT-CTでは、売り出す度に予定数を超える応募が集まる人気ぶりで、今も多くのキャンセル待ちを抱える。3社は「フィギュア男子の人気は別格」と口をそろえる。

 ソチ五輪男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦選手の人気は別格で、一時、出場が危ぶまれたものの無事出場が決まり、ツアー35本を企画する東武トップツアーズの担当者は「ほっとしている」と話す。

 他の競技は、出場選手が決まってから予約する人が多いといい、これから追い込みの時期を迎える。

 ◆団体客の伸び期待

 五輪ツアーでの旅行会社のもう一つのターゲットが、出場する選手の所属先企業や自治体など団体客だ。さらに今回の平昌五輪は、東京五輪関係者にとっては視察ができる“最後”の五輪。個人向け観戦ツアーと法人・団体を扱うJTBは、ソチ冬季五輪での取扱客数と比べ、平昌五輪は「現状は4倍程度だが、もう少し伸びそう」と期待する。

 観戦チケットを国内で販売する「ぴあ」では、昨年2月と9月の売り出し分がほぼ完売、12月27日からは14種目を販売中だ。こうしたチケットのみの購入者から「宿泊と航空機、現地での交通手段を手配してほしいとの申し込みがある」(国内旅行会社)という。

 ただ、韓国への日本人旅行者数は12年に李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)が竹島に上陸したことなどで反韓感情が高まり、冷え込んでいる。

 16年からは若者の間で“インスタ映え”するおしゃれなカフェめぐりなどがはやったことで若干増加しているが、北朝鮮の度重なるミサイル発射など地政学リスクもあり、本格的な回復にはほど遠い。

 平昌五輪で訪韓日本人が増えそうだが、ある旅行業者は「開催中は宿泊代など五輪価格になるので、一般旅行客は、よほど関心がないと韓国に足が向かないのでは」と分析。「2月後半~3月は卒業旅行シーズンで、遠方に長期で行く傾向が強い」と若者の下支えも厳しいとし、五輪効果は限定的とみている。

最終更新:1/8(月) 7:15
SankeiBiz