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20歳「夢もやる気もない私」が、いま世界注目のデザイナーに 何が彼女を変えたのか?

1/8(月) 10:14配信

BuzzFeed Japan

海外からも注目される靴下ブランド「Ayame」。日本製の高い技術、独創的なデザインでビジネスを展開する。デザイナー兼社長の阿賀岡恵さんは「私、20歳のころはガッツもないし、やる気もない。将来のことすら考えていない、でも、親のすねはかじる。そんなどうしようないやつだった」と笑う。何が彼女を変えたのか?【石戸諭 / BuzzFeed】

ポップな色、繊細な技術で世界に打って出る

阿賀岡恵さん。東京生まれ、今年で40歳を迎える靴下デザイナーである。代々木公園のすぐ近くに、彼女が2007年に立ち上げたブランド「Ayame」(アヤメ)のオフィスがある。

社員は現在、自分一人。「社長」がデザインから、仕入れ、注文まですべてをこなす。

規模は小さいが彼女は、ここ最近のアパレル業界でちょっとした注目を集めるデザイナーである。理由は日本製の技術とデザインの質の両立、そしてビジネスの方法にある。

デザインは一目見てそれとわかる緻密に計算された編み方と、ポップな多色使いが特徴だ。

女性ものと男性もので色使いは多少変えてはいるが、基本は同じだ。

つまり、男性用の靴下にも通常はあまり見かけない、赤や水色、ピンク、ターコイズブルーといった鮮烈な色を幾何学的に編み込んだ商品が並ぶ。

国内靴下の一大産地である奈良県の工場に足を運び、デザインを形にする。靴下の先端部分は手縫いで仕上げている。

靴下の質は例えば、ふくらはぎの締め付けにあらわれる。

質が高くない靴下は、強く締め付けられるか、数回の洗濯で締め付けが弱くなってしまう。素材も耐久性がなく、穴も空くのが早い。それではお客は離れてしまう。

個性的なデザインである以上、品質も担保されていて然るべきである、と彼女は考えている。

かかとをしっかりと包み込み、ふくらはぎは甘めに、しかし、ずり落ちることがないように。可能にするのは技術だ。

何より大事なのは「デザイナーと技術をもった職人が一緒に生み出すこと」だという。

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最終更新:1/8(月) 19:29
BuzzFeed Japan