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初代五輪カヌー代表で本田圭佑の“大叔父”大三郎氏が薬物混入事件に喝!

1/10(水) 5:30配信

THE PAGE

 カヌーのスプリント競技で前代未聞のスキャンダルが起きた。

 昨年の世界選手権代表で東京五輪出場を狙っていた 鈴木康大選手(32、福島県協会)が昨年9月の日本選手権で代表争いのライバルとなる小松正治選手(25、愛媛県協会)を陥れるため、ドリンクのボトルに禁止薬物「メタンジエノン」を混入させたことが発覚。JADA(日本アンチドーピング機構)は鈴木選手を8年間の資格停止処分とし、日本カヌー連盟は除名処分の方針を固めたのだ。
 鈴木選手は妨害するため道具の盗難にまで手を染めていたという。鈴木選手に禁止薬物を混ぜられたことにより陽性反応が出て暫定的資格停止処分を受けていた小松選手は処分を解除された。

 カヌーが五輪の正式競技となったのは1964年の東京五輪。その54年前に日本人として初のカヌー五輪代表選手となり、選手団のエースとしてスプリントのカナディアン・ペアに出場した本田大三郎氏(82)は、「残念というより恥ずかしい。怒りにも値しない」というコメントを寄せた。

 本田大三郎氏は、現在メキシコのパチューカでプレーしているサッカーの元日本代表、本田圭佑の“大叔父”にあたり(圭佑の祖父の弟)、息子さんは、レスリングでロス、ソウル、バルセロナと3度の五輪出場を果たしプロレスラーに転向した本田多聞。本田氏は、現役引退後、カヌー日本代表のコーチ、監督として後進の育成を行ってきた。

「私は、今連盟を離れ、ジャパンの指導者だった教え子たちも世代交代してしまっているので、今回の事件は報道で知るだけで詳しい現状はわからない。だが、非常に見苦しい事件だ。私が指導者なら、その横面をひっぱたたきたい。オリンピアンとして寂しい気持ちになる」

 本田氏は事件を起こした鈴木選手とは千葉・小見川中学時代から面識があるという。

「優秀な選手だった。その選手が、その後、日本のトップクラスになったというのにスポーツマンシップやスポーツの本当の価値を理解していなかった。日本代表となれば、ジャパンの強化合宿などがあり、教育する場はあったはずだが、周囲が甘やかしてきた証拠。私も含めて指導者にも責任がある。どこかで目先の結果だけに走るような曲がった指導をしていたのだろう」

 そして事件の背景をこうも分析した。

「ある意味、今の時代を表している事件なのかもしれない。結果さえよければ何をしてもいいような価値観と共に、陰湿ないじめや、ネットを使った得体のしれない世界がはびこり、どんどん姑息なことが増えている。手段だけを追い求めて心の成長がついていかない。本来スポーツは、そういう社会と無縁であるべき世界であったはずだ。特に五輪は、血も汗も枯れるほど努力した人間だけが出場すべき場所。こういう事件は、五輪の精神に背く。連盟も、なぜ事件が起きたかの根底を考える必要がある」

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最終更新:10/1(月) 22:01
THE PAGE

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