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<南北会談>拉致被害者、圧力強化維持求める

1/9(火) 20:09配信

毎日新聞

 9日にあった韓国と北朝鮮の南北会談で、北朝鮮側は平昌(ピョンチャン)冬季五輪への選手団派遣を表明した。融和ムードを演出しているようにも映る北朝鮮。拉致被害者の救出を願う人たちは日本政府に対して、従来の方針通り北朝鮮への圧力を強めるよう求めた。

 被害者家族を支援する「救う会」の西岡力会長は「南北が対話するだけであれば(拉致問題に)悪影響はない」とした上で、「もし韓国が軍事的な抑止力や制裁を弱める約束をしてしまえば、問題解決にはマイナスだ」とも語った。

 安倍政権は北朝鮮への圧力を強めることで、核・ミサイルや拉致問題に対する政策変更を迫る立場をとっている。西岡会長は「北朝鮮の狙いは圧力を弱めてもらうことだ。その策略にのらないように、日米韓による圧力の枠組みは維持して」と話した。

 拉致された田口八重子さん(行方不明時22歳)の兄で、被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「今回は五輪に限った会談で、拉致問題への影響は小さいのではないか」と冷静に受け止める。日本政府に対して「南北会談の動きを注視しながら、北朝鮮への圧力を維持して被害者の帰国につなげてほしい」と訴えた。【内橋寿明】

最終更新:1/9(火) 20:09
毎日新聞