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新日本プロレスは、史上最高の状態に。イッテンヨンで得られた確信

1/9(火) 11:30配信

VICTORY

前年から一気に8800人増、3万人越え

恒例の「イッテンヨン」こと「WRESTLE KINGDOM 12」は、34,995人の大観衆を集めた。新日本プロレスがこのイベントを成功裏に収めた背景には、どんな努力があったのだろうか? 格闘技界で長年執筆活動を続ける高崎計三氏に解説をお願いした。(文:高崎計三)


 1月4日、東京ドームで新日本プロレスのビッグイベント「WRESTLE KINGDOM 12」が開催され、34995人の大観衆を集めた。同日同所での大会は1992年から毎年続けられており、プロレスファンの間では「イッテンヨン」と通称される恒例行事となっているが、主催者発表で観客動員が3万人を越えたのは2015年以来3年ぶりとなった。
 
 一時低迷を続けた同団体がブシロードの買収により新体制となって初めて迎えた1・4ドームは2013年。その際の観衆が29000人で、翌14年が35000人、15年が36000人。その後、16年は25204人、昨年の17年が26192人で、今年が上記の通り34995人。前年から一気に8800人増で3万人越えを果たしたわけだ。
 
 この数字を見ていただければ分かる通り、新日本プロレスでは近年、観客動員数の実数発表を徹底している。正確には15年半ばからのことで、それが適用された初のドーム大会が16年。その上で記録された今回の数字は、同団体の“実際“の成長を如実に物語っていると言っていい。
 
 オーナーの木谷高明は昨年11月下旬の時点で「1.4新日本プロレス東京ドーム大会のチケットが20年振りぐらいのスピードで売れている」とツイート。そして前日のディファ有明大会のリング上では永田裕志が「明日の東京ドーム大会、3万2600枚を超えたそうです」と発言。当日券も伸び、入場ゲートには長蛇の列ができた。試合開始前には、かつての全盛期を知る関係者も「この盛り上がりはここ10数年で一番」と証言するほどだった。
 
 この熱気を受け、試合内容も高い評価を得た。ツイッターではこの大会に適用されたハッシュタグ「#wk12」が世界のトレンドで1位を記録。新日本プロレスのハッシュタグ「#njpw」と合わせれば、大会中にはとんでもない数のリアルタイム・ツイートがなされたことになる。
 
 こうした大会の成功は、どのような要因によるものなのか。観客動員数だけを見れば、ほぼ横ばいだったものが一気にアップしているので、「今年の」成功要因が突出して存在するように感じられるかもしれない。しかしこれは、この先も継続する長期的な成功の“一里塚“に思えてならない。

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最終更新:1/9(火) 15:34
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