ここから本文です

静岡市が「生涯活躍」へ計画案 お試し居住や福祉拠点

1/10(水) 7:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市は9日までに、2018年度から事業に本格着手するまちづくり構想「生涯活躍のまち(CCRC)静岡」の計画案を固めた。葵区は呉服町の再開発ビルを拠点に民間事業者らと連携し、有料老人ホームへのお試し居住などを実施。駿河区は駿河区役所周辺を地域福祉の拠点と位置づけ、多世代交流の場や子育て支援施設を新たに整備する。まちなかへの移住定住を促す住みよい環境を整え、高齢化や人口減に対応する。

 葵区のコンセプトは「大人のおまち暮らし」。首都圏のシニア層を主に狙い、中心市街地の機能性とにぎわいを売りに移住を促す。拠点になる呉服町第2市街地再開発ビルは18年10月にオープンし、13階建てに商業施設や健康関連施設が入る予定。市は再開発組合や高層階に入る有料老人ホームの事業者と連携する。ホームの一室を借り受けて移住希望のシニアに格安でお試し居住の機会を提供し、市街地の利便性を体感してもらう。居住者に地域情報を提供し、溶け込めるように支援する「地域コンシェルジュ」も配置する。

 駿河区は交流と共生がテーマ。地元の大学や福祉機関、企業と連携し、多世代交流が可能な生活スタイルの構築を目指す。南部図書館2階を改修した地域交流スペースを6月に開設して事業実施の拠点にするほか、図書館西側の市有地に多世代交流型の賃貸住宅建設も検討している。さらに、待機児童園がある富士見エリアを子育て拠点に位置づけ、19年度以降、児童発達支援センターなどの障害支援施設を整備する。重点事業の一つは健康づくりの推進で、市、県立大、医療機関が連携して地域住民の健康増進に取り組む。

 計画は18年度から3年間。行政や福祉機関、大学、民間事業者などで構成する協議会が検証を重ねていく。



 <メモ>静岡型CCRC CCRCは国が推進する構想で、中高年者が地域住民と交流しながら、健康でアクティブな生活を楽しめるコミュニティーをつくるのが狙い。静岡型は(1)生涯活躍(2)健康寿命延伸(3)地域活性化の三つに重点を置いてまちづくりを行い、5大構想の一つ「健康長寿のまち」を実現。首都圏のシニア層を中心に移住促進を図り、地域活力の維持につなげる。

静岡新聞社