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犬収容数 20年で9割減 殺処分も大幅減 石垣・八重山保健所

1/10(水) 5:04配信

琉球新報

 【石垣】八重山保健所に収容される犬の数が20年前に比べ、10分の1ほどまでに減少している。80%超だった殺処分率も、10%未満まで低下した。石垣島の犬がほぼ収容される同保健所。かつて「県内最悪レベル」(同保健所)だった状況が改善している。


 20年前の1998年の八重山保健所への収容数は1007匹で、うち834匹が殺処分された。その後収容・殺処分数は減少傾向をたどり、最新の統計がある2016年には収容数110匹、殺処分数は8匹にまで減少した。

 同保健所で収容できる犬の数は十数匹ほどのため、かつては数日で県動物愛護管理センター(南城市)に移送していたという。収容数が大きく減少した現在では、1カ月程度の収容も可能になった。保健所の担当者は「収容に余裕が生まれたため新たな飼い主を探せる期間も長くなり、殺処分数も減るという相乗効果が生まれている」と話す。改善の背景では「飼い主の意識の変化や、全国的な流れの中でペットショップでの購入ではなく『収容された犬をもらおう』という雰囲気があるのでは」と分析する。

 一方で、地域ボランティアの果たす役割も大きい。12年に発足した「石垣島しっぽの会」は、収容犬情報をSNSで発信したり、トリミングなどを施して収容犬の身なりを整えたりしてきた。飼い主に返還されたり、譲渡されたりしやすい環境をつくるためだ。

 同会の支援もあり、保健所に収容された犬の13年の返還率と譲渡率は合計66・2%で、12年の同35・9%から大幅に上昇。14年からは90%を超える。同会の犬戸あい代表は「取り組みをすれば、小さな島なので数年後には効果が出ると思う」と、今後さらに石垣島から不幸な犬が減っていくことに期待を寄せる。

 そのためには飼い主のモラル向上と避妊去勢手術の推進が必要だとした上で、「若いうちからモラルを身に付けてもらうため、今後は小中学生に向けに『命の授業』などをしていきたい。行政の助成があれば、避妊去勢手術をする飼い主も増えるのではないか」と語った。

琉球新報社

最終更新:1/10(水) 10:55
琉球新報