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<戦災>馬町空襲忘れない 京都女子大生が被害地図作り展示

1/10(水) 9:19配信

毎日新聞

 1945年1月に京都市東山区で起きた「馬町空襲」を知ってもらおうと、同区の京都女子大の学生17人が写真付きの被害地図を作製した。大学の寮も被災した地域の戦災史である馬町空襲。近年発見された写真などを地図に落とし込む作業を約3カ月で行った。9日、大学図書館内ギャラリーでの展示が始まり、学生たちは「写真には今の街の面影もあり、他人事ではないと実感した」と話している。【野口由紀】

 馬町空襲は京都府内初の空襲で、45年1月16日、米軍が馬町周辺に爆弾を投下、41人が死亡したとされる。2014年1月に空襲の碑が建立されて以来、毎年慰霊式が営まれてきたが、遺族の高齢化で今月16日の式で最後となる予定だ。

 そこで京都女子大文学部の坂口満宏教授のゼミの3年生が歴史の風化を防ごうと、被害地図を作ることにした。12枚の写真は、馬町の近くで撮影の仕事をしていた人の自宅から見つかった。昨年9月から作業を始め、地域を歩いて話を聞いたり、他の写真や文献と比較しながら分析。大破した幼稚園や砲弾状の穴がある塀などの惨状を捉えた写真の場所を特定し、被害状況などを推察した。

 壬生百香さん(21)は「馬町空襲を深く知らなかったが、一つ一つ具体的に見ていき、戦争の歴史を身近に感じた。多くの人に被害地図を見てもらいたい」と語っている。

 展示は27日までの午前9時~午後8時(土曜は午後6時まで。日曜休み)。無料。問い合わせは連携推進課(075・531・7080)。

最終更新:1/10(水) 9:19
毎日新聞