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なぜ「HUAWEI nova 2」を扱うのか 今後も中華スマホは増える?――au春モデル発表会 質疑応答

1/10(水) 6:05配信

ITmedia Mobile

 KDDIは1月9日、「au 2018春モデル説明会」を開催。プレゼンテーション後、KDDI 商品・CS統括本部 副統括本部長 兼 商品企画本部長の山田靖久氏と、同本部 パーソナルサービス企画部長の金山由美子氏は、記者からの質疑に応えた。また、発表会終了後には囲み取材も行われた。そのときの質問と両氏の回答をテーマ別にお伝えする。

「HUAWEI nova 2」

●HUAWEI nova 2をラインアップに加えた理由

―― Huaweiの端末を扱った理由は何か。

山田氏 Huaweiさんとは、これまでもルーターでだいぶ協力してもらってきた。その中で、スマホも国内でかなり実績を伸ばしていらっしゃる。われわれがユーザーのニーズをくみ取って、Huaweiのスマホを初めて出させていただくことになった。

―― Huaweiの「nova 2」は「Qua phone QZ」とセグメントが非常に似ていると思う。買いやすい価格といっていたが、その中でかなり近い2機種を出す意味をどう考えているのか。

山田氏 nova 2とQua phone QZは違うところがあると思っている。両方とも手頃な価格という面では通じるところがあるが、Qua phoneの場合は日本仕様で、防水など安心を重視するユーザー向け。一方、nova 2に関しては、お手頃で、かつ性能や機能を重視するユーザーをターゲットにしている。

―― 春商戦に向けて安い端末が充実しているが、UQ mobileでも低価格端末がたくさん出ている。auでも低価格端末を強化していく意義は何か。

山田氏 他社のことなので、私からコメントする立場ではないが、auとしてはお客さまのニーズに合わせて、端末のラインアップをしっかり作っていきたい。

―― MVNO各社では、中華スマホがハイスペックなものから安いものまで、とりそろえられて花開いている状況だが、他の中国メーカーを採用する予定はあるか。

山田氏 現時点では、具体的な予定は全くない。ただ、auはお客さまのニーズに応えていくので、そういう機会があれば取り扱う可能性はあるかなと思っている。

―― 恐らく安く提供するためだと思うが、nova 2はau向けのネットワークに対応した以外、特にカスタマイズしていないと思う。今後も、グローバルモデルをauのネットワークだけ対応させて、そのまま安く提供するという方針で行くのか。

山田氏 今回のnova 2に関しては、auのロゴを入れ、われわれのサービスを提供する上でソフトウェアを中心にカスタマイズは当然している。今後、グローバルメーカーさんの端末で、auユーザー向けのカスタマイズは、やっていくのが基本ポリシー。

―― nova 2のおおよその値段は?

山田氏 税別でだいたい3万円前後を想定している。

―― Huaweiは「P10」や「Mate 10 Pro」などフラグシップモデルも出しているが、そこではなくミッドレンジの「nova 2」を扱った理由は何か。

山田氏 Huaweiさんは超ハイエンドからローエンドまで、全ての層で端末を出してらっしゃるが、われわれの今のお客さまはミッドレンジ層のボリュームが一番多く、ニーズも高いという調査結果があったので、今回はこういった形にさせていただいた。

―― nova 2は防水やFeliCaを搭載していないが、値段とのトレードオフで割り切ったということなのか。

山田氏 グローバル端末に日本仕様を実装するのは、当然コストが掛かる。コストが上がることによって人気がなくなるようなことはできないので、コストとのバランスは当然出てくると思う。

―― 今後、P10クラスのハイエンドのHuawei端末を扱うような可能性はあるか。

山田氏 今のところ、そういう予定はない。

―― 京セラの安い端末だけでは、ラインアップとして満足できなかったということか。

山田氏 京セラさんとHuaweiさんは、値段の層は同じように見えると思うが、ユーザー層は全然違う。京セラさんの端末の、日本仕様を中心とした安心は、お客さまのニーズとして大きく、そこはそこで重要。一方、(Huawei端末の)性能やフォルムとかも含めて、そちらはそちらでニーズがある。

―― 安い端末を作る海外メーカーは中国に多く、台湾メーカーもあるが、今はHuaweiが一番だという考えか。

山田氏 われわれが求めていたスペック、ブランドも含めての話だと思うが、そこにHuaweiが一番ミートした。

―― auのネットワークで動くSIMフリー端末はASUSなどで増えてきているが、ネットワークの対応はau側の協力がないとできないと思う。今後、グローバル端末をラインアップに加える方向性はありえるのか。

山田氏 グローバル端末をどう捉えるかということがあると思う。LGさんの端末やサムスンさんのGalaxyも当然、グローバル端末。グローバルのプレーヤーさんと一緒になって、市場を大きくしていく取り組みをわれわれは継続してやっていく。

―― 今回のnova 2のように、日本仕様を載せず、グローバルで売られているものとハードウェア的にほぼ変わらない端末を扱うことを今後も検討するのか。

山田氏 可能性はあると思う。メーカーさんといろいろ話し合って仕様を作り、日本のお客さんに合うようにしていくことは、われわれとしてはやっていきたいと思っている。

―― nova 2はauだけの販売になるのか。

山田氏 他社さんのことは分かりかねるので……。

―― 排他的な契約にしているのか。

山田氏 それはしていない。

●タブレットもニーズがある

―― 今回、「Qua tab」が2種類ある。世界的にタブレットのビジネスはかなり縮小している中で、なぜ採用したのか。日本独自の市場性があるのか。意図を知りたい。

山田氏 Qua tabに関しては、ここ最近1年に1回くらいのペースで出している。グローバルではタブレットが落ち込んでいる情報をわれわれも把握しているが、国内に限っては、急に需要が沈むといったようなことはないと思っている。家の中でも外でも使われており、お客さまのニーズに合わせた端末のリリースを今後も続けていきたい。

―― (nova 2やQua phoneのような)3万円くらいの端末となると、乗り換えプログラム(アップグレードプログラム)を適用しなくても、24回の分割払いで安く買えると思うが、そういう売り方はしないのか。

山田氏 お客さまがどちらを選ぶかだと思う。無理にこちらの方に持っていくというようなことはしない。

―― プログラムが必要ない人もいると思うが。

山田氏 そういう方は一括払いでお買上げということになるかなと思っている。

●スマートフォン利用者の低年齢化が進んでいる

―― これまでも有害サイトに対するフィルタリング機能があったにもかかわらず、「あんしんフィルター for au」で、さらにフィルターを強化するようになった背景は何か。

山田氏 ここ最近、スマートフォンの低年齢化が進んでいると思っている。特にiPhoneは70%の中学生が利用している。かつ、親御さんから、子どもにスマホを使わせることが心配だという声をいただいている。特に使い過ぎを心配している。入学のシーズンに合わせて、さらに強固なフィルターを追加させていただいた。それと合わせて、青少年のネット環境の整備が2月にも新たに法律化される。子どもを守ることも大きな使命だと思っているので、そういったことも鑑みてフィルター機能を強化させていただいた。

―― スマホユーザーの低年齢化によってどんなトラブルが増えているのか。

金山氏 昨今、SNSを通じて犯罪に巻き込まれてしまうトラブルがニュースでも伝えられている。警察庁の統計によると、ネット犯罪に巻き込まれた被害児童のうち、約9割がフィルタリングサービスを使っていなかったという情報がある。こうしたトラブルを回避するためにも、ぜひ使っていただけるサービスにしていきたい。

―― あんしんフィルター for auに位置検索機能が入ったが、高校生には抵抗感があると思う。この場合、何か表示が出るのか。拒否することはできるのか。

金山氏 検索される子どもの端末には、検索されたということが画面上に表示されるようになっている。自分の知らないところで、親が勝手に自分の位置を検索することはないようになっている。高校生はあまり心配ないと思うが、今はかなりの小学生がスマホを持ち始めている状況なので、低年齢のお子様にはこうした機能があると親御さんは安心だと考えている。

―― 学割が例年より早くスタートしているが、その影響はや手応えは?

山田氏 学割は例年よりも1カ月くらい前倒し。世の中の流れがそうなっているのかなと思っている。数字は推定通り推移している。

●CPUの脆弱性にはどう対応する?

―― 先週から一部で話題になっている、CPUの脆弱(ぜいじゃく)性の問題は、広く見るとARMも関係がある。スマホのアップデートも絡んでくるが、KDDIとしてはどのように対応していくのか。

山田氏 GoogleさんもAndroidの対応を明確にしていたと思う。基本的に、OSに関わるところがある場合は、OSアップデート、セキュリティパッチを可及的速やかに当てるということを、われわれは継続してやっていきたいと思っている。

―― メーカーが作ったものをKDDIがアプルーバル(承認)して提供していくことを速やかにするということか。

山田氏 パッチ自体はGoogleさんのパッチだと思うが、われわれは事前に検証して、(端末の)動きに問題ないということを検証してやらせてもらっている。

―― このアップデートが今回の脆弱性に対応するものだという、明確なメッセージは出すのか。

山田氏 1個1個のパッチがどれだというのは難しいと思っている。Googleさんも、ひと月に何十というセキュリティパッチを出している。それに1カ月ごとといった形で対応していくことになると思う。

―― 動画サービスがどんどん拡充しているが、ワンセグ/フルセグの需要に変化はあるか。

山田氏 若年層を中心に、テレビ視聴時間がかなり減っているというデータがあるが、30代以上、年齢が上に行くほど、まだまだテレビを見ている。日本特有の機能については、しっかり対応していきたいということで、今回、「Qua tab QZ10」にワンセグ/フルセグの機能を追加させていただいた。

―― ワンセグとNHKの受信料の問題で、今後、ワンセグの搭載はどう考えているのか。

山田氏 お客さまのニーズに対応してやっていこうと思っている。

―― 二子玉川の会社(楽天)がMNOになると、安い端末の競争環境はどう変わると思うか。

山田氏 これまでもそうだったが、モバイル市場の動きは非常に速い。今後もより一層、競争が激化して、市場の活性化をわれわれもできればいいと思っている。

最終更新:1/10(水) 6:05
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