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ドラ1鍬原は前半戦絶望か 巨人2年連続“調査不足”の赤っ恥

1/10(水) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 またか――。高橋由伸監督(42)は内心そう思ったのではないか。

 巨人の新人合同自主トレが9日、川崎市内のジャイアンツ球場で始まり、ドラフト1位右腕の鍬原拓也(21=中大)が一部別メニューで初日を終えた。ウオーミングアップを終えた鍬原は、トレーナーを伴い室内練習場へ。近距離のネットへ軽く20球を投じただけでグラウンドに戻ると、軽めのキャッチボールやトスバッティングなどをこなした。球団からは「上半身のコンディション不良」と発表された。

 取材時もピリピリムード。球団関係者が「コンディション面については球団発表が全て」と報道陣の鍬原への質問を遮る一幕もあった。初日を視察した高橋監督は「2月1日はゆっくり(三軍スタート)? これから考える」とムッツリ。その後、斎藤投手総合コーチがこうブチまけたのだ。

「開幕? (宮崎一軍)キャンプに来られない時点でダメでしょ。一軍合流時期の目標? 去年の畠は7月? オールスター前、それくらいかな。それはショックだよ。一人でも新しい力が欲しいところ。マイコラスの穴を埋めるのは相当。埋まらないよ。みんなでカバーするしかないけど」

 昨年のドラフト1位・吉川尚もそうだった。新人合同自主トレ中に「上半身のコンディション不良」で別メニュー調整となり、結局ほぼ1年を棒に振った。あるコーチは「球団は故障持ちなのをどこまで把握していたのか」と漏らした。同年2位・畠もドラフト後に右肘を手術。こちらは「リスクを承知で獲得した」とスカウトが胸を張っても、7月からの6勝(4敗)は、ほぼ大勢が決した後の勝ち星である。

 鍬原は昨夏に右肘を痛めている。ドラフト後は2カ月間もボールを投げていなかったという。この日の守備練習では、送球をしない一塁に入った。

「育成」を掲げる鹿取GMは「発表の通り」と言葉少なだったが、近年はその根幹となるドラフトで失敗を重ねる。2年連続で調査不足を露呈した格好で、Bクラスからの浮上が至上命令の現場から、スカウトの眼力に疑問の声が上がるのも当然と言えば当然だ。