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中国の12月PPIは13カ月ぶり低い伸び、大気汚染対策で

1/10(水) 15:23配信

ロイター

[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した2017年12月の生産者物価指数(PPI)は前年比4.9%上昇した。伸びは前月(5.8%)から鈍化し、政府が冬期の大気汚染防止策を強化する中、13カ月ぶりの低さとなった。アナリスト予想(4.8%)は上回った。

12月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.8%上昇となり、伸びは前月(1.7%)から加速した。ただ、アナリスト予想の1.9%には届かなかった。

食品は前年比0.4%低下(11月は1.1%低下)。非食品は2.4%上昇(11月は2.5%上昇)した。

アナリストはPPIの前年比伸び率が鈍化したことについて、比較対象である16年の水準が高かったことが一因であり、原材料価格の伸びはピークを打ったとの見方を示した。17年末の数カ月間に景気減速が始まったとの見方とも一致する。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンズプリチャード氏は今後の見通しについて「食品を除き、インフレ率は経済活動の減速に伴い向こう数四半期にわたり低下が続く」との見方を示した。

中国政府は北部の工業地域における大気汚染の防止策を進めており、原材料需要に悪影響を及ぼしている。住宅市場の規制も継続し、不動産投資の重しにもなっている。

12月の原材料価格は前年比8.1%上昇と、11月の9.7%上昇から鈍化した。

統計局が昨年12月27日に発表した11月の工業部門企業利益は前年比14.9%増と、4月以来の低水準となった。

ただ、工場の生産削減は供給不足の懸念につながっており、鉄鉱石や鉄鋼先物価格は大幅上昇。冬期の建設活動縮小による需要減を補完した。

17年通年のCPIは前年比1.6%上昇し、伸びは政府目標の3%以内に収まった。PPIは6.3%上昇した。

交通銀行のアナリスト、Liu Xuezhi氏は、18年のCPIが政府目標の3%を超える可能性は低いと指摘。人民銀行(中央銀行)は金融政策によってインフレを抑制する必要性に迫られないため、政策措置には踏み切らないとの考えを示した。

最終更新:1/10(水) 15:30
ロイター